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那須ブラーゼン コラム【第20回】 若杉厚仁社長コラム
 
去る3 月9 日、2019シーズン開幕に先立って「那須ブラーゼン2019 シーズンスターティングパーティー」を開催いたしました。
年々多くの皆様にご出席を頂けるようになってきているという感触を持っていますが、今年のスターティングパーティーも過去最高の参加者数を記録し、シーズン開幕に向けて大きな弾みとなりました。

日本初の観光地域密着型のプロサイクルロードレースチームとして産声を上げてから、早7年目のレースシーズンを迎えています。
いまだ日本国内において、都市部を離れた地域で地域密着型プロサイクルロードレースチームの運用実績を持っているのは那須ブラーゼンの他は類をみません。
こうして地域にチームが支えられて成り立っていることを誇りに、「地域と業界を変革する組織」として那須ブラーゼンは前進を続けていきます。

3月2日にはJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)から「新リーグ構想」が発表されました。
特に栃木県での成功事例に目を向ければ、宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼンの2チームがプロチーム(UCI コンチネンタルチーム)としての運用実績を持っており、地域に根ざした活動のもたらす価値を証明しています。
しかし、逆に、栃木県内で起きている突出した事例を応用できる地域密着型のチームの誕生は、他県、他地域においては足踏みをしている状況とも言えます。
「新リーグ構想」においては、地域名を冠にした独立した運営法人を有することが胆となっていますが、現状ではこの規定をクリアできるチームの数は大勢を占めるに至っていません。

こういった状況の中において、那須ブラーゼンの存在は大変重要な事例として存在するものと自負していますし、今後のリーグやツアーとしての成熟をみるには、共通の理念や運用実績をあげられるチームが各地に誕生し、大きな共同体を構成することが望まれます。

日本国内のサイクルロードレースを取り巻く環境が次のフェイズへ進んでいる今、自分達の活動がもたらせる明るい未来に目を向けていきたいと思います。
 
若杉厚仁
Wakasugi Atsuhito

Profile
1989年10月14日生まれ。千葉県出身。
宇都宮ブリッツェンでプロデビュー。
2013年に那須ブラーゼンに移籍、選手権取締役運営マネージャーに就任。
シーズン末に現役引退。
2016年より那須ブラーゼン運営会社「NASPO㈱」代表取締役社長を務める。