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那須ブラーゼン コラム【第9回】 若杉厚仁社長コラム
 

那須ブラーゼン 若杉厚仁社長コラム

Text/若杉厚仁
 
3 月23(金)~25 日(日)に開催される「第2 回ツール・ド・とちぎ」開催までまもなく1ヶ月に迫ってきました。開催難易度が非常に高い、ライン型の国際レースを誘致・開催できている栃木県を改めて誇りに思います。「自転車大県」と、特にサイクルロードレースに関わる関係者から目されているこの栃木県は、近年、自転車を活用した町おこしに各自治体が取り組むなかでも「レース」に特化していると言えます。

宇都宮ブリッツェンと那須ブラーゼンという「2つの国際基準のプロロードレースチーム」に、ジャパンカップサイクルロードレースという「アジア最大級の国際レース」と、ツール・ド・とちぎという「日本国内では難しいとされているライン型のレース」、さらにはJプロツアーという「国内最高峰ツアー」を8レースと、圧倒的な突出ぶりです。

この突出した先進的な取り組みを、今後、さらに社会文化の中に浸透し役割を担っていかなくてはなりません。そのヒントとして、ブラーゼンの拠点である那須地域は、『観光』が主要産業の一つであり、今後地域が直面する課題として、少子高齢化と過疎化があげられます。

自転車先進県である栃木県では、まだ観光分野や生活に健康に密着した自転車の活用は出遅れているといえます。今後、ブラーゼンとしても、自転車業界に関わる人間としても、社会において必要不可欠なものである自転車の活用や開発が不可欠であり、それはひいては今後、何十年も地域にチーム受け入れ必要として頂くために欠いてはならない分野です。その意味でブラーゼンにとって8年目。ツール・ド・とちぎが2年目、3年目以降の輝きを放つべく、勝負の年でもあります。

幸いにして、栃木県にあって、この那須地域にあるということは、このような視点を引き出すうえでも、最高の環境であると言えるのです。
 
若杉厚仁
Wakasugi Atsuhito

Profile
1989年10月14日生まれ。千葉県出身。
宇都宮ブリッツェンでプロデビュー。
2013年に那須ブラーゼンに移籍、選手権取締役運営マネージャーに就任。
シーズン末に現役引退。
2016年より那須ブラーゼン運営会社「NASPO㈱」代表取締役社長を務める。