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  宇都宮ブリッツェン コラム【第18回】
 
 
―Jプロツアーチーム総合優勝、おめでとうございます。率直に今のお気持ちは?

 チーム創設10周年にやらなくちゃいけないこと(Jプロツアー優勝)だったので、それが達成できて「やりきった」というかホッとしています。

―監督的には満足のいくシーズンでした?

 どうしても足りない部分があって。
今年のメンバーであればJプロツアーも獲れるし、UCI(国際自転車競技連合主催レース)レースもいくつか獲れると思ってました。
ただどうしても全日本選手権は忘れてはいけないなとは思っているので、全員が全員で年間通して調子がいいって事はないんですけど、6月に全員調子の谷にきてしまって。
逆にみんなで波長合わせて5月のTOJ(ツアー・オブ・ジャパン)には合わせられて開幕戦も雨澤(毅明)選手が勝てて。
そこは今後の課題かなぁとは思います。
Jプロツアーも獲ってUCI も獲ったけど、全日本のタイトルが獲れていないので。

―今年のレースの中で印象に残っているレースは?

10 月のジャパンカップかなと。世界トップクラスを相手に「チームとしてここまで動けた」っていうのは、今年の集大成という形でやりたかったんですよ。
あと、しいて言うなら(福島県)石川ロードレース。
面白い事したなと。
適当に泳がしてそのあと、うちらがコントロールして、ペースあげていって雨澤と(鈴木)龍で勝った。
あとは開幕戦の沖縄2連戦もよかったかなと。
前半・中盤・後半でひとつずつ。

―ジャパンカップの時は選手からは作戦に反対していた選手もいたとか。
結構監督と選手の間で意見の食い違いはあったんですか?


ありましたね。一番結果を出しやすいのがあの作戦だったと思うんで。
今の増田(成幸)と雨澤なら10人の先頭集団には残れると思って。
スプリントになる可能性になってもあそこのゴールスプリントの入り方は分かっているので、ポジションの確認もしていたので増田と雨澤でゴールスプリントになっても勝とうと話はしていた。
集団の後ろにいると結構脚使て疲れちゃうんですよ。
いつも追いかけていっているから厳しかった。
自分たちは今だったらいい場所を作れるはずだからってあの作戦にした。
みなさんよく言うのは「トレックの後ろとか他のプロツアーの後ろにつければ」って言うんですけど、つけれるわけがないんですよ。
大義名分を作らないと前にいられない。
途中でプロツアーチーム入ってくると思ったんですけど入ってこなかった。
それは誤算でしたね。
今年は出走人数が昨年の倍近くに増えて、後ろにいた日本人はほとんど切れていく。
そのプロツアーとプロコン(プロコンチネンタルチーム)の後ろで日本のチームが場所争いがあって、それを避けるために一番結果に結びつくと思ったからやったわけで、(受け狙いの)パファーマンスでやったわけではないです。

―最後にファン・サポーター、そしてサポーターズを読んでくださっているみなさんに一言。

 栃木県内でレースが増えて気軽にレースを直接見に来てもらえると思います。
来年はまだ一度も見たことがないって方は是非レース会場に観に来てください。


清水裕輔SHIMIZU YUSUKE

1981年3月25日生まれ、埼玉県出身
2014シーズンから宇都宮ブリッツェン監督を務める。
 
杏寿沙
AZUSA

Profile
2015.2016シーズン、宇都宮ブリッツェンフェアリー自転車競技部として活動。現在はレディオベリーでリポーターとして毎週火曜日活動中。その他、栃木県内外でのイベントMCなどマルチな活動を展開中。