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栃木ブレックスコラム【第16回】  〝Bリーグ開幕前の腕試し〟アーリーカップ開催
 


Bリーグ開幕前の腕試し「アーリーカップ」が、9月7日から3日間、全国6会場で開かれました。
関東地区の大会はブレックスアリーナ宇都宮で熱戦を繰り広げ、連日満員の盛会となりました。栃
木ブレックスは準決勝から登場し、2試合を戦いました。



 
 

●準決勝 栃木ブレックス88-77 千葉ジェッツ


開始4分で渡邉裕規選手が3Pシュートを4本も決め、その勢いがディフェンスの良さも呼んで
主導権を握る。その後はライアン・ロシター選手(20点)や竹内公輔選手(11点12リバウンド)
がローポストで攻守に光った。前日横浜ビー・コルセアーズ相手に114 点も取った千葉だが前半だけ
で8本の3Pを浴び、横浜よりも数段厳しい栃木のディフェンスとチャンピオンシップかと思うような
アウェイの大声援に面食らった格好になってしまった。第4クォーター途中で4点差まで縮まったが、
残り52秒で渡邉選手が6本目の3Pを成功させて勝負が決まった。最初から最後まで『ナベタイム』
でした。

 


●決勝戦 栃木ブレックス70-72 アルバルク東京


準決勝でサンロッカーズ渋谷をわずか33点に抑えている東京。守備のやりあいが予想されたが、立ち
上がりは東京にゴール下を制圧され武器のリバウンドやセカンドチャンスポイントが封じられる。両者前
に出てプレスをかけるので、その裏(ゴール下方向)にできたスペースを突く攻撃が多く見られた。だん
だん東京のディフェンスに慣れてきてリバウンドが取れるようになると、第2クォーターにロシターの連続
得点など8-0 のランで逆転して折り返した。


後半は小差の競り合いが続き、残り1分少々でブレックス4点リード。しかし東京はアレックス・カーク選手
や安藤誓哉選手が冷静堅実なプレーを続け、残り33秒、左サイドでパスを受けた小島元基選手が逆転の3P
を決め、大会連覇を引き寄せた。ブレックスはロシター選手が26点、ジェフ・ギブス選手が10得点15
リバウンドと奮闘したがあと一歩で地元優勝には届かなかった。

 


今大会でのブレックスのできは、試合後に田臥勇太選手が満足そうな表情で発した「手応えしかない」に集約
されると思う。日本代表選手抜きではあるが千葉・東京を70点台に抑えた激しい守備は他チームに大きな脅威
になるはず。この時期に優勝候補の強豪と連日クオリティの高い試合を繰り広げたことで、喜多川修平選手の
負傷離脱をチーム全体で乗り越えられるという確信がチームもファンも得られたと思う。

 



 
篠田和之
Shinoda Kazuyuki

Profile
フリーアナウンサー。宇都宮出身。
とちぎテレビ「とちテレニュースLIFE」キャスター。
株式会社ラテールプロモーション代表取締役。
Jリーグ・Bリーグ・アイスホッケー・野球など多くのスポーツ実況を手がける。