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4月5日(金) 栃木ブレックス 87-83 アルバルク東京
4月6日(土) 栃木ブレックス 56-60 アルバルク東京


ブレックスアリーナ宇都宮で行われた東地区上位直接対決は1勝1敗でしたが、極めてハイレベルな内容でした。
ともに堅い守備を武器に白星を積み上げてきた今シーズン。
2試合とも「70点取れば勝ちだろう」というロースコアゲームの見立てでした。

ところが初日。
フィールドゴール決定率がともに50%越え、アシスト数が栃木28-東京25とかなり高い数字。
激しい守備の応酬になるものの、そのさらに上を行く高確率のシュートが飛び交う「思わぬハイスコアな」展開で小差の競り合いが続き、残り1分半からの攻防が勝敗を分けました。
栃木は遠藤祐亮選手の3ポイントに続き比江島慎選手のこれぞ真骨頂というドライブからの得点でリードを奪うが、東京はタイムアウト明けでスローインのボールがロシターにカットされ追い上げの手が打てずに決着となりました。




2日目。
水・金・土と連戦で選手の疲労も心配される中、集中した激しい守備がお互いに継続し、一転してロースコアの展開に。
 
栃木は2Qに7-0ランで得点を積むが、東京・馬場雄大選手がスティールから速攻されそうだったボールを全速で追いかけ奪い返し、そのまま自分で得点するというビッグプレー。
これで東京は流れを持っていかれませんでした。
比江島選手との代表同士のマッチアップも白熱し、ファンを楽しませてくれました。
3Qに栃木が12-0ランでリードするものの、カーク・ビエリツァの両ビッグマン中心に追い上げられてしまい、残り28秒で56-57。
タイムアウト後逆転を狙った攻撃は食い止められてしまう。

なんと今季両者の対戦で最少の60点決着。
実は初日の東京87失点は今季最多タイ、2日目の栃木56得点は今季最少だったのですが、決して「守備がダメで」「攻撃がダメで」こうなったわけではなく、質の高い守備を乗り越える高精度の攻撃→翌日は修正力の成果ともいえるロースコアゲーム。
安齋竜三ヘッドコーチも「我慢していいゲームができた。チャンピオンシップはこういうゲームになる。やっていて楽しかった」と手ごたえありといった表情でした。

この記事をご覧になるころは、チャンピオンシップの組み合わせが決まっていることでしょう。
アーリーカップ関東は東京、天皇杯は千葉。
ならばチャンピオンシップは栃木がいただきましょう!
 

篠田和之Shinoda Kazuyuki
フリーアナウンサー。
宇都宮市出身。
とちぎテレビ「とちテレニュースLIFE」キャスター。
株式会社ラテールプロモーション代表取締役。
J リーグ・B リーグ・アイスホッケー・野球など多くのスポーツ実況を手がける。