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 悲願の「天皇杯」のタイトルにはまたしても届かなかった。


 準決勝で川崎ブレイブサンダースに61-82 で敗戦。ケガなどで4人を欠く川崎は「気持ちのゲームだった」(佐藤賢次ヘッドコーチ)と一致団結した素晴らしい戦いを見せた。


 ブレックスは前半の3pシュート1/13 が足を引っ張り、3Q途中あたりで糸が切れ、何をやってもうまくいかない状態に。試合終了のブザーが鳴るまでが苦痛だった。


 安齋竜三ヘッドコーチは「メンタル、遂行力…すべてが足りない。開幕(川崎に連敗)から成長していないことが証明された」とばっさり。


 「そういう感じはずっとあった。これが立て直せる機会」。安齋HCの言葉に心当たりのあるファンは多いかもしれない。


 先月あたりから試合序盤の内容や「やるべきことができているか」を課題に挙げ「勝てているからいいが、一度負けだすとチームが崩れかねない」と危機感をあらわにしていた。それが天皇杯のタイミングで訪れた。


 この原稿を書いた後に天皇杯優勝の勢いに乗ったサンロッカーズ渋谷、さらには大阪エベッサ・アルバルク東京・川崎と強豪がブレアリにやってくる。


 決して「普通の一敗」ではない状況からどう立て直すのか。崩れかけた「堤」をファンも含めてみんなでさらに強固なものにしよう。クラブの総合力が試される1月・2月になる。
 

篠田和之Shinoda Kazuyuki
フリーアナウンサー。宇都宮市出身。
とちぎテレビ「とちテレニュースLIFE」キャスター。
株式会社ラテールプロモーション代表取締役。
J リーグ・B リーグ・アイスホッケー・野球など多くのスポーツ実況を手がける。