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栃木ブレックスコラム【第5回】
 
栃木ブレックス コラム

ハイレベルな開幕戦!
 
 


 2年目のBリーグが開幕しました。リーグ全体でチケットの売り上げが好調のようで、全国各地のアリーナが多くのファンでにぎわったのはうれしいことです。

9月29日・金曜日、午後6時30分。大河正明チェアマンが「2年目はより力強く、たくましく。ビルドアップします」とシーズン開幕宣言。チャンピオンリングを受け取った初代王者・ブレックスは再び「挑戦者」に戻りました。シーホース三河を迎えての開幕2連戦は、ともにポイントガードの奮闘がチームの勝利のカギとなりました。

9月29日(金) ○栃木78-64三河
9月30日(土) ●栃木70-85三河


昨季のセミファイナルの悔しさをぶつけ「2連勝しないと始まらない」(比江島慎選手)と意気込んだ相手にいきなり攻勢をかけられ、1Qで8点ビハインド。しかし2Qでブレックスに脈々と受け継がれる「厳しい守備」で立て直すと、生原秀将選手が外角シュートを連続して決めシーソーゲームに。16分で14得点、「想定外だった」と三河・鈴木貴美一ヘッドコーチを脱帽させたルーキーの活躍が「一の矢」となりました。

そしてハーフタイムを挟んで3Qの立ち上がり、田臥勇太選手のギアが上がりました。ゴール下へのドライブやキラーパスで次々と得点を呼び込みます。三河は「二の矢」の圧力に押されて攻守に後手後手に回ってしまい、以降なす術なし。最大で22点差まで広がる快勝劇で最高のスタートを切りました。

しかし三河はこれで黙っているチームではない。その修正能力の高さは誰もが知るところで、翌日それが存分に発揮されました。ブレックスは開幕戦で足首を痛めた田臥選手が最初の1プレーで交代するアクシデント。

そこで登場した生原選手は、三河の日本代表ポイントガード・橋本竜馬選手に激しいプレッシャーをかけられターンオーバー3つ、前日とは違い「プロの洗礼」を浴びました。
橋本選手の厳しい目つき・表情が「連敗はできない」というチームの執念を象徴していました。それに刺激されるかのように前日抑え込まれた比江島慎・金丸晃輔選手がよみがえり(開幕戦は2人合計12得点→2戦目は36得点)、この2連戦は1勝1敗となりました。長谷川健志ヘッドコーチは連戦を通じて、守備・リバウンドで行こうという姿勢が見られたこと、生原選手や鵤誠司選手(2戦目はシュート0/9)は結果は出なかったが積極的にプレーをしていたので次につながる、と手ごたえを口にしていました。

2戦目はブレックスアリーナ開催史上最多の4,111人の満員御礼。「お客さんがいて選手は頑張ろう、となれる。(その点で)栃木は一番です」と長谷川ヘッドコーチ。毎試合4,000人越え目指しましょう!

 
 
篠田和之
Shinoda Kazuyuki

Profile
フリーアナウンサー。宇都宮出身。
とちぎテレビ「とちテレニュースLIFE」キャスター。
株式会社ラテールプロモーション代表取締役。
Jリーグ・Bリーグ・アイスホッケー・野球など多くのスポーツ実況を手がける。