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栃木ブレックスコラム【第7回】
 
◎栃木ブレックス コラム

この1か月で栃木ブレックスに大きな変化が2回起こりました。
 
青山学院大・日本代表を率いた長谷川健志ヘッドコーチが体調不良により辞任。クラブは「成績不振が理由ではない」とし「環境の変化、メンバーが変わり優勝の後ということでかなりのプレッシャーがあったのではないか。これ以上続けてもらうことはできない」として、クラブ創業メンバーである安齋竜三アシスタントコーチの昇格を決断しました。


安齋ヘッドコーチ就任以降、天皇杯を含めてチームは白星が先行しています。「チーム全体がやってやるぞ、という雰囲気になっています」と話すのは山崎稜選手。今月初めの三遠ネオフェニックス2連戦でともに二桁得点をマークし、ファンの喝さいを浴びました。「最近は迷わずシュートを打ち切ることを意識してやっています。

チーム内の競争に勝たないと試合に出られない」と危機感を口にしつつも、今後に手ごたえをつかんだ2日間。「安心して使える選手が増えるのはありがたい。自分の役割プラスアルファをしてくれる選手は使えるめどが立ってくる」と安齋ヘッドコーチも合格点でした。

そして11月21日、いったん引退していた渡邉裕規選手が現役復帰を発表し、チームに再合流しました。背番号はトミー・ブレントン選手がつけていた24番に。練習を見ましたが外角シュートは全く錆びついていません。「新鮮な気分でシュートが打てています。入ると思っている。今のブレックスでメンバー入りできる道はシュートだと思う。思い切りシュートを打った方が相手は怖がる(今月初めまででチームの3ポイント決定率は27%と低率。これも影響して試投数もリーグ屈指の少なさに悩む)」。

引退後7キロも落ちた体重もほぼ戻りましたが「ディフェンスの動きがまだまだ。足が動かない」のが課題と話します。半年のブランクの影響は大きいとは思いますが「(試合に出ていない)ベンチメンバーにはベンチメンバーの役割がある。それに文句を言うような、程度の低い選手にはなりたくない。出られれば全力で、チームに勢いを与えて元気づけたい」。コートに再び立つ姿、そして半年ぶりの「ナベタイム」をみんなで待っています。

さてリーグ戦は予想通り東地区に勝ち星が偏りはじめました。「早く借金返したいなぁ」と話す安齋ヘッドコーチですが、もしかすると近いうちに東地区は全チーム勝ち越しなんていう事態が起こるかも。次号までのチームの課題は「2連戦の2試合目で立ち上がりにつまずく」ことの改善です。
 
篠田和之
Shinoda Kazuyuki

Profile
フリーアナウンサー。宇都宮出身。
とちぎテレビ「とちテレニュースLIFE」キャスター。
株式会社ラテールプロモーション代表取締役。
Jリーグ・Bリーグ・アイスホッケー・野球など多くのスポーツ実況を手がける。