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―５月４日（土）群馬ダイヤモンドペガサス戦は、雨の中１イニングを投げて２失点でした。

申し訳ないという気持ちだけですね。
（雨で急きょ登板が早まったが）こういう状況でも上に行ったら投げなきゃいけないので理由にはならない。
しっかり準備ができていなかったことを反省しています。
雨のマウンドはだいぶ久々だったので、その想定もしっかりしておかないといけなかった。

球自体の調子は悪くなかったので、適応力がまだ足りないんですね。
当然、回の途中からランナーを背負って出ていく場面もあるから、ランナーを出してももっと粘れないといけない。
そのためには自分でいかに準備するか。
具体的に何をするかよりも、気持ちをどう整えるかが大切だと思います。

「アップするまでの時間があまりない」とか、「雨が降っている」とか、「早いイニングなるかもしれない」ということを考えておけば違う結果になっていた。
ただ、悪い中でもストレートで空振りがとれていたのは収穫かな。
雨の中で変化球が滑っていたので、カウントが取れる変化球と空振りを取れる変化球をきっちり投げていくこともこれからの課題です。

―これまで７試合７回を投げて、失点５、四死球７。
どう見ている？

（この日で）四死球が試合数に追いついちゃいましたね。
もうこれは増やしたくないです。
まずは試合数（イニング数）の半分の数に四死球を抑えたい。
やっぱり毎試合フォアボールを出していたら印象も悪いし、チームに良い流れも呼び込めない。
昨季はイニング数の倍はいっていたんで、だいぶ減ってはいます。
昨季よりは成長しているかな。

課題は、適応力と試合に入る準備。
ブルペンではできていることが試合で出ない。
それを試合で出すには自分の気持ちをきっちり入れていくことで何か変わると思います。

―球速は、毎回スタンドをどよめかせている。

スピードはこの前の試合で（４月２９日の新潟アルビレックスBC 戦）159kmが出ました。
今Maxはこの159kmですが「疑惑の161km」もありました（笑）

これは相手のスピードガンだったんで、いつも記録を取っているスピードガンで数字で出したいですね。
160km は個人的な一つの目標です。
たぶんそのうち勝手に出ると思う。
「160kmで投げるぞ」と思ってもスピードは出ない。
出る時はいつの間にか出る、という感じです。
去年の159km と今年の159km は違う。
オフにやってきたことが力になっている実感がある。
去年も今くらいの時期に159km が出たけど、そのあとは試合で投げることが少なくなっていまいち。
何故だか今年は出そうな気がするんです。

―注目度が高く、よくスカウトも来ています。

嬉しいですね。自分のモチベーションにもなっています。
最近はスカウトが来ることも試合前に言われますが、特に気にせず良い状態で投げられています。
試合前は、こうしようかな、ああしたほうがいいかなと考えますが、マウンドにいったら全く気にならなくなります。

―行先は、NPB だけじゃない？

今よりも上のレベルでできるなら（海外も）チャレンジしたいと思います。
NPB はもちろんですけど、アメリカとかメキシコとか、野球ができる場所はいろいろあるので高いレベルでやりたい気持ちはあります。
海外は環境も気候も違うので、とにかくやってみないと分からないですよね。

―栃木での野球は？

栃木には、僕のやりやすい状況がすべて整っていたという気がします。
チームのみなさん、首脳陣のみなさんがやりたいようにやらせてくれます。
施設も充実していて、良い環境に本当に感謝しています。

ファンのみなさんも温かく声をかけてくださるので嬉しいです。
球団スタッフのみなさんにも支えてもらっています。
何かの縁で栃木に来ることができて、いい形で野球をやれています。

―今後の抱負を。

今はチームも勝てているし、このままチームに貢献していきながら、自分の調子を上げていきたい。
夏に向かって体がもっと動くようになるのでアピールしていきたいですね。

それに、スカウトの方が自分を見に来てくれているとしても、それがきっかけで他の選手を見てくれることにもなる。
仲間の選手も本当に頑張っていて良い状態なので、きっと目に留まってリストにあがると思います。
そうすれば良い循環が生まれるので、もちろん僕も頑張りますし、良い先輩やかわいい後輩と一緒に上を目指していきたいと思います。