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栃木ゴールデンブレーブス コラム【第25回】
 
―シーズンの折り返し、手ごたえは?
 ここ最近はキャッチャーとして「堂々としてきた」と言って もらえることが多くなりました。ファンの方たちにも「大人に なったね」と言われます。
 実感はありませんが、(昨季は)試合に出ないと思ってた のと、今はいつでも試合に出るという準備をしている差。
試合を重ねることで落ち着いて試合に入れるようになってきたと思います。でも、キャッチャーとしては慣れてきたんですけどバッターとしてはまだまだです。

―具体的には?
 シーズンに入る前に、八木さんからも言われていたんですけど、盗塁阻止率を上げること。
始めは送球が安定しないところがあったんですが、最近はある程度ランナーを刺せるよ うになってきたので、少し進歩したかなと思っています。

―阻止率は上位キープしている(6月10日現在、出場試合数を勘案すると実質トップと言える)
 そうやって数字でわかるのは素直に嬉しい部分でもあるし、5割という数字で満足しているわけにもいかないという気持ちもあります。
今練習でやっていることは送球の前のステップ。ピッチャーの球を捕ってから投げるまでの動作の形づくり。
素早く、ミスがないように。球の持ち替えのミスで 投げられないこともあるので、そこを気を付けています。

―さらに上を目指すには?
 1、2年目に比べると今年はチームの勝率がかなり良くなっ ていますが、自分も含めて下位打線がもう少しチャンスメイ クできれば、
もっとピッチャーも楽になるし、チームの勝利も増える。なので僕の次の課題はバッティングです。
 今はリードに必死ですけど、キャッチャーを言い訳にしたくないので、キャッチャーをやっていてもピッチャーを助けるために打って、勝ちに貢献したい。
むしろキャッチャーだからこそピッチャーのために打とうと思います。そして盗塁を刺すことで、ピッチャーに信頼してもらうことが目標です。
 練習量は多くて正直きついですが、最終的に目指しているのは NPB なので、そんなことは言ってられません。
僕らキャッチャー陣に対して、八木さんがしっかり毎日の練習を考えてくれているし、試合中に出来なかったことをすぐに(居残り練習で)やってもらっています。
もっと実力が上がらなければ NPB を目指すことすらできないので、とにかくやるしかないです。

―八木コーチからはどんな指導が?
 八木さんは絶対強制はしないです。配球も自分で考えないと成長がないということで、ピンチでも自分たちに任せてくれます。僕たちの成長を第一に考えてくれるコーチです。かなり怒られることもありますが、本当にありがたいですね。
 ただ、八木さんには褒められたことがないです。盗塁を刺しても、軽く「ナイスボール」という声かけくらい。
良いリードだったと周りに言われても八木さんからは「ま、いいんじゃ ない」。プライベートでご飯にいって野球の話になっても「まだまだ」と言われています。
実際その通りなので仕方ない。 八木さんはキャッチャーも出来て、打てて、尊敬していますが、 走るのだけは僕の方が速いと思います(笑)

―その八木コーチから「たまに抜けるところがある」という指摘がありますが。
 連戦になって疲れもたまってくる中で、それでも集中してや らないといけない。だけど自分でも気づかないうちに集中が切れてるのかもしれないです。
 ここぞというところのミスがなくなれば、もっと良い選手になれると自分でも思います。今のままでは、まだまだ。ミスはあることだから引きずるなと首脳陣から言われれますが、 小さなことにまで気を使いながら徹底していかないと、NPB はないと思っています。

―これからの意気込みを。
 申勝元(シン・スンウォン)捕手も合流して、ポジション争いはもっと厳しくなりますが、ライバルとして絶対負けたくないですね。
後期は誰がピッチャーでも、どんな試合になって も全部マスクをかぶるつもりでいます。そこでミスしたらすぐ 替えられると思いますが、
ミスを恐れて小さくならないように、 普段やっていることを1試合ごとに全て出し切るだけです。
 あとは八木さんにまた練習を厳しくしてもらって頑張りま す!ファンの皆さんにはもっと成長した姿を見てもらいたいと思います。
 

高村麻代Takamura Mayo
NHK 各局(津→長野→新潟→宇都宮)で、テレビを中心にキャスター・リポーターを勤める。
フリーアナウンサーとして、CRT栃木放送やFMくらら857 でパーソナリティを務めるほか、 ブライダルやイベントのMC、ナレーション、地域誌のコラムなども担当。