栃木求人マーケットは栃木県宇都宮市の求人情報がどこよりも詳しく掲載

 
栃木ゴールデンブレーブス コラム【第26回】
 
―今季は、抑えとしてフル回転、調子は?
 去年よりは手ごたえを感じている。冬場のトレーニングをしっかり出来たことが大きいです。

―6月29日の群馬戦は満塁弾で同点になったあとのマウンド、どんな意識で?
 いつもと変わらない。基本的には前に投げているピッチャーが抑えてくれることを信じているけど、後ろ(のイニングを投げる役割)にいると、色んなことがあります。あの時も(満塁になった時点で)ホームランで同点になるということも頭にはあったので、その後のマウンドで動揺はなかったです。自分が点を取られないことだけに集中していました。

―後半に入って何か変えたことは?
 意識としては、まずはHRを打たれないこと。ピッチングコーチの巽さんからも、チーム全体として(被HRの)数を減らしていこうと話があったのでそれは全員の課題でもあります。
 個人的にはカウント負けしないこと。ボールが続くと野手も疲れるので、そうならないように気を付けています。配球は、
自分も考えるし、秋庭(蓮選手・捕手)も考えて、それが一致することが一番良いかな。基本的には秋庭が主導権を握ってますね。

―ブルペンでの心境は?
 今は「9回はいくよ」っていう感じなので、試合を見ながら疲れすぎない程度に投げています。点差によっては空振り
(登板なし)のこともありますけど、準備はします。気持ちの上では、ギリギリまでは上げないタイプ。振り幅が大きい方
が良いピッチングに繋がる気がします。自分は徐々に上げるよりも、ここぞという時に一気に上げる方が、より高いところ
にテンションを持って行けるかな。
 昨年は先発だったのである程度長いイニングを投げるには、いろんな球種を投げながら、様子を見ながらという感じ
だったけど、抑えになって短いイニングの方が、自分の力を出し切れる。今のところそれが合っているから結果にもつな
がっていると思います。

―金本選手と言えばマウンドでの気合いの声。後輩の手
塚俊二投手もお手本にしているとか。

 今季は抑えで短いので、より気合が入った声になっているかもしれないです。先発で毎回あんなに気合い入れていたら
おかしいでしょう?(笑)疲れちゃいますよね。
 手塚(俊二投手)には、特に自分からは何も言ってないし、そこを見習うというのもようわからんけど(笑)本人がそれで調子がいいのなら…。気合を表に出すことでかえってプレッシャーになってしまう人もいると思うので、そこは色々な経験をして自分に合ったマウンドの状態を見つけてほしいです。

―後期優勝のためには?
 野球はピッチャーが点を取られなければ負けないので、野手に打ってもらうことを考えるよりも、シンプルにそこを追求したいです。もちろんお互いに持ちつ持たれつで、打撃にカバーしてもらうこともあるし、守備も良いので助けてもらっています。
 チームが打てないときでも自分たちが点を取られないピッチングを辛抱強くしていけば、野手にも信頼してもらえると思うので、調子が良い時も悪い時も地道にやっていかないといけないと思っています。

―最後に意気込みを。
 後期は何がなんでも優勝したいので、期待していてください。1試合でも多く投げてチームの力になれるよう頑張ります。
 

高村麻代Takamura Mayo
NHK 各局(津→長野→新潟→宇都宮)で、テレビを中心にキャスター・リポーターを勤める。
フリーアナウンサーとして、CRT栃木放送やFMくらら857 でパーソナリティを務めるほか、 ブライダルやイベントのMC、ナレーション、地域誌のコラムなども担当。