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栃木ゴールデンブレーブス コラム【第27回】
 
 9月5日、茨城アストロプラネッツとの対戦。

待ちに待った瞬間がやってきた。前日の試合で引き分け、後期優勝は1日お預けとなったため、茨城県美浦村の光と風の丘公園野球場にはビジターゲームにも関わらず、大勢のブレーブスファンが応援に駆けつけた。その勝利のマウンドを任されたのは、入団1年目で元福岡ソフトバンクホークスの齋藤誠哉投手。


6回1失点としっかりと期待に応えて10勝目をあげ、チームは球団創設3年目にして初めての後期優勝を手にした。

 試合後、選手たちが集まり、寺内崇幸監督が宙に舞った。ファンへの感謝の言葉を述べた谷津鷹明キャプテンがサービス精神を発揮して、いつもスタンドから聞いていた栃木県民の歌を披露し、ファンも大喜び。一方で後期優勝したとはいえ、ホーム最終戦と東地区チャンピオンシップがあるため、寺内監督は「今夜だけは ゆっくりして、また明日から切り替えていきます」と気を引き締めていた。


 そして、ビジター戦を1つ挟んで、9月8日に迎えたホーム最終戦。後期優勝を決めた後の凱旋ゲームとあって、3,000 人以上のファンが詰めかけた。

 最終戦の相手は、今季苦手としていた埼玉武蔵ヒートベーアズ。ブレーブスの先発ピッチャーはローテーション通りの若松駿太投手。5回無失点と危なげないピッチングでマウンドを次に託した。

打撃は初回から松井永吉選手のライトへの2ランホームランや、内山翔太選手、西岡剛選手による長打で一挙6得点。その後も得点を重ねて、8―3 と快勝。


 試合後は、後期優勝セレモニーが行われ、寺内監督と谷津キャプテンが地元ファンに改めて後期優勝を報告し、祝福の大きな拍手が送られた。


 寺内監督は「大きく成長してくれた選手のおかげ」と選手への感謝を口にし、谷津キャプテンは「 支えてくれるみなさんに少しは恩返しできたと思う」とホッとした表情を見せた。

 この日は、球場周りに多くのブースが並び、エイジェック社会人野球部の梵英心選手、エイジェック女子硬式野球部の川端友紀選手のトークショー、オフィシャル チアパフォーマーGOLDLUSHのパフォーマンス、公式球団ソングを歌うラヴィンズのミニステージなど、さまざまな企画で、球場外でも野球ファンを喜ばせた。

また、シーズン途中で、メジャーリーグを目指し海を渡った北方悠誠投手(ロサンゼルスドジャース)も凱旋帰国し、一緒に切磋琢磨した仲間たちの戦いを見守り、試合後はトークショーでファンに近況を伝えた。


 また、今季リーグ公式戦全試合(ビジター含む)に駆けつけチームを鼓舞し続けた応援団長の渡辺晋さんは「四国(独立リーグチャンピオンシップ開催地)にも行きます!」と力強く語った。


 リーグ戦を終えたブレーブスだが、今季は、東地区チャンピオンシップ、勝てば、BCリーグチャンピオンシップ、さらに日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップと試合が続く。

1試合でも多く、このメンバーでの戦いを見ていたい。


 このコラムを書き上げたのがホーム最終戦翌日の9月9日。その後、ブレーブスは群馬との3連戦に入った。
順調にいっても3戦目まではもつれるだろうと思っていたが、嬉しい誤算。

入稿(印刷)ギリギリ の9月15日に、ブレーブスはなんと群馬に2連勝して東地区優勝を決めた(そのため急きょ表紙を飾ることに!)

 しかも、投手陣の好投が注目を集めたシーズン中とは変わって、 2戦で6本塁打を含む24安打20得点という「打ち勝つ」野球を見せた。21日から始まるルートインBCリーグCSでは、この投打がかみ合えば頂点に手が届くはず。まだまだシーズンは終わらない。


【地区チャンピオンシップ】
第1 戦 9月22日(日)13:00 佐久総合運動公園野球場
第2 戦 9月23日(月・祝)18:30 長野オリンピックスタジアム
第3 戦 9月28日(土)13:00 小山運動公園野球場
第4 戦 9月29日(日)13:00 小山運動公園野球場
第5 戦 9月30日(月)13:00 小山運動公園野球場

※リーグチャンピオンが決定した時点でそれ以降の試合は行いません。
 

高村麻代Takamura Mayo
NHK 各局(津→長野→新潟→宇都宮)で、テレビを中心にキャスター・リポーターを勤める。
フリーアナウンサーとして、CRT栃木放送やFMくらら857 でパーソナリティを務めるほか、 ブライダルやイベントのMC、ナレーション、地域誌のコラムなども担当。