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栃木ゴールデンブレーブス コラム【第29回】
 
BCリーグチャンピオンシップ

 怒涛の9月。ブレーブスはひと月の間に3回の「優勝」を果たした。リーグ戦の後期優勝、東地区の優勝、そしてBCリーグチャンピオンだ。


 5戦3勝で優勝が決まるBCリーグチャンピオンシップ。この短期決戦で、西地区優勝の信濃グランセローズを相手に、いきなりビジターで2連勝(9月22日・23日)。ホーム小山市に戻ってから第3戦で引き分けたものの、第4戦は今季を象徴するかのようなゲームだった。先発・若松駿太投手が8回を3安打1失点と好投し、チームの勝利をぐっと引き寄せ、9回のマウンドは金本享祐投手が三者連続三振で締めくくる気合のピッチングを見せた。

 打っては、リーグチャンピオンシップでも日替わりのヒーローが誕生。内山翔太選手のツーベース、野崎新矢選手の犠牲フライ、原田元気選手のタイムリーで得点を重ね、さらにダメ押しの4点目はベテラン飯原誉士選手がソロホームラン!最高の流れで優勝を決めた。


グランドチャンピオンシップ


 順調すぎると言えるほど絶好調のブレーブスが次に挑んだのは、独立リーグ日本一を決める「グランドチャンピオンシップ」。対戦相手は、四国アイランドリーグplus を制した徳島インディゴソックス。

 長打力よりも単打に足を絡めて得点する徳島の攻撃スタイルは、谷津鷹明キャプテン曰く「うちと似ている」。初戦(10月5日)は序盤にルーカス選手の先制打と、谷津選手の2ランホームランなどで得点を重ね、ブレーブスが流れをつかんだように見えた。

 ところが、この日先発の斎藤誠哉投手が5回表に突然崩れ、連続失点。その後チームは同点に追いついたものの、延長10回表に1点を奪われ、6-7で惜敗。

 翌2戦目(10月6日)も前日に続き2,000 人近いファンが声援を送る中、リーグチャンピオン同士の戦いは、もつれた。

 この日も初回から得点を重ね、前半は点を取ったり取られたりの展開。8回に同点に追いつかれて、この日も延長戦に。9、10、11回とリリーフ陣がきっちり0点に抑えて迎えた11回裏の攻撃。一死満塁、サヨナラの場面で打席には、「ここで打てたらかっこいいな」と全く緊張しなかったという野崎選手。ファールで粘ったあとにライトへの犠牲フライを放ち、勝利をもぎ取った。

 1勝1敗で徳島へ乗り込むブレーブス。(10月14日現在)2勝2敗。2019シーズンはどんなフィナーレを迎えるのか、未知の戦い・結果が待っている。
 

高村麻代Takamura Mayo
NHK 各局(津→長野→新潟→宇都宮)で、テレビを中心にキャスター・リポーターを勤める。フリーアナウンサーとして、CRT栃木放送やFMくらら857でパーソナリティを務めるほか、ブライダルやイベントのMC、ナレーション、地域誌のコラムなども担当。