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栃木ゴールデンブレーブス コラム【第4回】  辻武史監督インタビュー
 

栃木ゴールデンブレーブス コラム

辻武史監督インタビュー

Text/高村麻代・Photograph/栃木ゴールデンブレーブス
 
 

プロ野球独立リーグ・BC リーグに参戦する県民球団として、今年誕生した「栃木ゴールデンブレーブス」。 逆転勝利で飾った開幕戦から、1試合4HRが出た最終戦まで全70試合を戦い切り、1年目のシーズンが終了 した。チームの初年度を指揮した辻監督に、公式戦終了直後にお話を聞いた。


―試合がすべて終了した今、率直な感想は?


 寂しいですね。もっともっと試合をしたかったという気持ち、プレー オフに進めなかったということと、今季出会ったメンバーと野球がで きなくなったという寂しさも大きいです。  プロという世界は限られた枠の中でやらなければいけないので、入 る人もいれば出る人もいる。シーズン始まる前に、選手には「このメ ンバーでできるのは今年だけだからみんなで必死でやろう」と話した。
 その時を思い返すと、本当に良いチームになった。試合を重ねるご とにチームの雰囲気も良くなって、勝てるようにもなってきて、選手た ちがいろいろと感じて自ら動いてくれたのがよかったと思います。

 ―結果については?

 勝てない時期も長くあって結果はついてこなかったけど、ファ ンのみなさん、関係者のみなさんが支えてくださって、チームとして本当にいい経験になったし、選手たちの今後の人生に役立 つことを野球を通して学べたと思います。

―初の監督業は?

 本当に勉強になった1年。一球の難しさ、一試合を勝ち切るこ との難しさ、選手のマネージメントなど、すべて勉強になりました。
 BCリーグというのは、夢に挑戦する場所であるので、自分の言 葉一つで選手たちの人生が変わる可能性もあるので、常に考えて いたのは選手のこと。毎日毎日いい時間を過ごすことができました。

 ―栃木のプロスポーツチームの仲間入りをしたことは?

 1年目ということでまだ知名度は低い中、少しでも栃木県民の みなさんに覚えてもらえるように活動をしてきました。今後、さ らに色々なスポーツの方々と交流をして勉強させてもらいたいと 思っています。
 自分は野球での準備しか知らないので、他競技の選手のみな さんが、試合に向けてどうモチベーションを上げていくのかという ことを知りたい。このオフシーズンには積極的に関わっていけたら と思っています。

―最後にファンのみなさん へメッセージをお願いします。

 負けても負けても毎回応援 に来てくれて、選手の大きな 力になったし、自分のモチベー ションにも繋がりました。感 謝の気持ちしかありません。 シーズンを通して熱い声援を ありがとうございました。ファ ンのみなさん、来季もぜひ球 場にお越し頂き応援を送ってください。今年1年、本当に ありがとうございました
 
辻 武史
つじ・たけし

Profile
1979 年 6 月 12 日生まれ、石川県出身
福岡ダイエーホークス →福岡ソフトバンク ホークス 
※選手として NPB 通算在籍年数 13 年 、高知ファイティングドックス(四国ア イランドリーグ plus) にてコーチを務める。