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栃木ゴールデンブレーブス コラム【第7回】栃木ゴールデンブレーブス 中村恵吾投手インタビュー
 
◎栃木ゴールデンブレーブス

中村恵吾投手インタビュー
Text/高村麻代・Photograph/栃木ゴールデンブレーブス

BCリーグでは、オフ中はプロ野球選手としての報酬が途絶えるため、選手たちはアルバイトをしながらトレーニングに励む。決して楽な環境ではないが、
タフな気持ちで来季に向かう選手たち。昨季は開幕前の怪我で不完全燃焼だったというエース・中村恵吾投手に話を聞いた。

 
 

―どんなオフを過ごしている?

正直、はがゆいですね(笑)自分がやるべきこと(=野球)はわかっているんですけど、BCリーグではシーズンオフは別の仕事で収入を得なければいけないので、きついと言えばきついです。
自分は野球以外に全く興味がないので、できることなら野球だけに専念したいけれど、そこはリーグの性質上やるしかないですし、働くことで色々な出会いがあるのでそれを自分のプラスに変えたいです。

―1年前比べて今オフは?

去年は(公表はしなかったが)シーズン前に肩を痛めてしまい、オフに投げ込めなかったという後悔があります。シーズンを始まった時に肩が使えなかったというのは、これまでにない経験で、
初年度のチームにどう貢献できるのかと考えてのスタート。最初はほとんど投げられず、中継ぎとしてちょこちょこと投げたけど思うような投球ができず、調子が上がってきたところでシーズンが終わってしまった感じ。
去年はケアする時間が不足して痛みが出てしまったので、それを繰り替えさないよう、自分なりに調整しています。特に今の生活では夜が遅いので、朝からのチーム練習には合流せずに、一人で練習することが多いです。

―チーム内で野球への姿勢の評価が高いが?

試合では若手に恥ずかしくない投球をすることをいつも考えていますし、練習の仕方も後輩たちに教えたいです。
ただ練習するだけがすべてじゃない、体をしっかり休ませることも大事。人間そんなに弱くない、と良く言われますが、野球で100%力を発揮するには、人間そこまで強くない、という考えのもと、
やったらやった分だけ体を休ませないといけない。短い間でしたがNPBに身を置いて感じたことは、プロで活躍している人はしっかり体を休めているということ。それ以外のことでも、若いチームにどんどん
伝えていきたい。

ー今の課題は?

かなり良い時とそうじゃないときの差がある状態ですが、球速を上げて、変化球を増やすことに取り組んでいます。
来季は先発としてきっちり仕事をするということだけ。ブレーブスに入った時から優勝することしか考えていなので、ただそこを目指します。

ーNPBは視野に入っている?

正直、僕のような状態で僕の年齢(28歳)だったら、NPB経験者の誰もが「やめておけ」と言うと思いますが、野球でこの人生を終わろうと覚悟をもってやっています。
150キロというスピードボールを投げられれば、数%くらいは可能性があると…。僅かな可能性でも、人から見たら理だと言うことでも、NPBに勝負していきます。

ーファンへのメッセージ

来季は「ブレーブスの中村」というより「中村のブレーブス」と言われるくらい主役になりたい。そんな意気込みで頑張るので引き続き応援宜しくお願いします。
 
◎栃木ゴールデンブレーブス

中村恵吾
Keigo Nakamura
Profile

1989年3月23生まれ、山口県出身
182cm/78kg
右投/右打
富山サンダーバーズ→福岡ソフトバンクホークス→
シンセリティ硬式野球部→栃木ゴールデンブレーブス
 
高村麻代
STakamura Mayo

Profile
NHK各局(津→長野→新潟→宇都宮)で、テレビを中心にキャスター・リポーターを勤める。 フリーアナウンサーとして、CRT栃木放送やFMくらら857でパーソナリティを務めるほか、 ブライダルやイベントのMC、ナレーション、地域誌のコラムなども担当。