■宇都宮城本丸の一部が復元された公園
宇都宮城址公園は、「城址」と付いている通り、もともとは「宇都宮城」があった場所です。
「関東七名城」の一つにも選ばれている宇都宮城の歴史をたどると、築城は平安時代。代々、宇都宮氏の居城として、北関東支配の拠点となった城でした。
日光にある徳川将軍の日光東照宮参拝の際には、将軍の宿泊施設として利用された城でもありました。
しかし、戊辰戦争で宇都宮城は建物の大半が焼失。以降、戦後の都市開発などで、ほとんどすべての構造物が失われてしまったそうです。
その後、しばらくは「御本丸公園」として整備されていたそうで、昔ここには宇都宮市のスケート場があったそうな・・?
※調べてみたら、宇都宮市公式ホームページに資料が掲載されていました。
参照:広報うつのみや 昭和44年11月15日号掲載 昭和の記録より
「市営御本丸スケート場」の様子
https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/014/526/0912.pdf
平成初期には公園内に歴史資料館「清明館」を建設され、さらに平成19(2007)年には、大規模な改修、整備が行われ、現在の形となりました。
約140年の時を経て、江戸時代中期の宇都宮城本丸の一部である土塁や、その上に築かれた清明台櫓と富士見櫓という2つの櫓(やぐら)、土塀、そして堀などが復元されました。
清明台櫓と富士見櫓は、毎月第3日曜日のみ「特別開放日」として、2階部分が無料で見学が可能です。
また、土塁内部には、宇都宮城の歴史や宇都宮城下のジオラマが展示されている「宇都宮城ものしり館」や、宇都宮の文化財や史跡などを紹介する「まちあるき情報館」があります。
宇都宮城や城下町の古地図などが展示されているので、歴史に興味のある方はぜひ見学してみてはいかがでしょうか。