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H.C.栃木日光アイスバックスコラム【第11回】躍動せよ!日本代表にアイスバックスから7人が選出
 
「JAPAN が目指すのは『FAST HOCKEY』。展開力もそうですし、速く戻ってバックチェックでパックを奪い一気に攻める、といった規律を持った速さ、判断のスピードなど全ての面で『速さ』を求めていきます」。岩本裕司監督(前アイスバックス監督)は新生・日本代表のスタイルをこう語った。アイスホッケー世界選手権Div.IB(3部相当)が、リトアニア・カウナスで4 月22 日に開幕する。目標はDivIA 昇格、そして新しい日本代表の方向性を見せることだ。
 
4月7日に発表された代表メンバーには、バックスから過去最大の7人(福藤豊、河合龍一、佐藤大翔、伊藤剛史、齋藤哲也、
寺尾裕道、古橋真来)が招集された。なかでも初代表となる伊藤剛史は「サイズは小さいですけれども、期待されているのは
内側の守りだと思うので、海外選手にも1 対1の争いで負けないような練習に取り組んでいます。代表に選ばれて素直に嬉しいですし、
経験豊富な選手の動きを見て、真似して、それ以上に動けるように頑張りたいです」と語る。合宿でも身体を投げ出しながらの
シュートを決めるなど、世界の舞台で活躍するための気迫は充分だ。


「岩本監督はチャレンジさせてくれる。みんな良いチャンスをもらっていると思います」(寺尾裕道)「責任を持って代表のために戦いたい。
バックスの選手とはいつも良いイメージでできている。それぞれ持ち味を発揮してくれると思いますが、誰と組んでもFW2 人を活す動き
をしていきたい」(古橋真来)と、バックス戦士たちは充実した表情で練習に取り組んでいた。「バックスの選手は僕がやりたいことを一番
理解してくれていると思うので、どんどんチームを引っ張って欲しい。期待しています」という監督の想いに応えたいところだ。


「今回も決して生易しい相手ではない、厳しい戦いを覚悟しないと」と語るのは福藤豊。山場となるのは、4 月25 日のリトアニア戦と最終日28 日
のウクライナ戦か。「今回はハードワークできる選手、チームのために戦える犠牲心を持った選手を選んだ。みんなが同じ方向を向き、
家族のように強い絆で戦うことが世界で勝つためには必要」と岩本監督。今回は若手とベテランをバランス良く配置し、必勝の体制で臨む。
アジアの盟主の座を奪還するためにも負けられない今大会。バックス戦士たちの活躍をぜひ応援したい。


4 月1 日、栃木ウーヴァFCの新たな戦いの幕が切って落とされた。新生ウーヴァは、昨シーズンJFL(日本フットボールリーグ)
の舞台から降格したが、選手29人、全員プロ契約をし、今期、関東リーグから1年でJFL への復帰を目指す。今季のチーム運営の
年間予算は2億円でJ3レベルだ。選手は、大幅な補強をし“デカモリシ” こと元日本代表の森島康仁選手や、ヴァンフォーレ甲府・
徳島ヴォルティス・水戸ホーリーホックなど新加入選手のほとんどが元Jリーガー。Jリーグでも充分戦える関東リーグでは規格外の戦力だ。


フロントも新たな体勢となり、株式会社日本理化工業所がメインスポンサーとなり、同社の大栗崇司氏が、チームの新社長に就任した。

日本理化工業所の本社は東京都だが、創業者が栃木県壬生町出身で、壬生工場もある。大栗社長は、母親が新潟出身で、新潟アルビレックスの
サポーターとして活躍していた時期があった。企業チームでなく、地域に根付き、スポンサーや入場料、グッズなどで運営をするしっかり
とした地域市民チームである。栃木県には、J2の栃木SCもあるが、ウーヴァは県南地域に根付いた活動を目指す。昨年、負ければ降格という
試合で全力で戦い0-7 で惨敗した試合を目の当たりにし、「このチームを応援しJ リーグに押し上げること」が自分の役割だと思いチームに
関わることを決意した。


目標は、「全勝優勝」掲げて望んだ開幕戦は、横浜猛蹴に5-1 で圧勝。4月8日の第2戦も、さいたまSC に2-0で勝利。4月15 日の第3戦は、
栃木ダービーとなり、ヴェルフェたかはら那須との対戦も2-0 で勝利し、順調なスタートを切った。


日本の5部リーグに位置する地域リーグには、Jリーグを目指すチームが多数存在し、全員プロ化し運営をしているチームも多数存在する。

昇格には、地域リーグで3位以内に入り、地域リーグ決勝で上位に入ることが条件だ。4月15日現在、3戦3勝と快調な滑り出しを見せているが、
残り15 試合も目標通り連勝を続ければ、1年でJFL に返り咲くことも夢ではない。
 
関谷智紀
Sekiya Tomoki

Profile
1971年生まれ。埼玉県入間市出身。
スポーツ番組ディレクターを経てライターに転身。
スポーツのみならず経済、IT、フードなどのジャンルで雑誌を中心に記事を執筆。
アイスホッケー取材は2004年から続けている。