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H.C.栃木日光アイスバックスコラム【第14回】シーズンに向け、仕上がり順調!夏、アイスバックスが本格始動
 
今季こそ、ぜひ最高の結果を! という選手の心意気が伝わってくるような熱気が充満していた。


7月2日、アイスバックス今季のチームが始動。本格的に氷上練習が始まるまでの期間、選手達は猛暑のなか、筋トレ、
陸トレを中心とした厳しい練習で大粒の汗を流している。練習を覗いてみると、懸垂を何度も繰り返したり、相当な重量
のバーベル上げに取り組む姿など、強い運動負荷を自らに課す気迫に圧倒された。


韓宗煜トレーナーに話を伺うと、「(7月初旬の)今は、重いウェイトで身体を大きく、パワーを上げることを主眼に
置いています」とのこと。では、気になる現時点での仕上がりは?「どの選手もオフシーズンに頑張ってくれており、非常
に良い状態です。体力測定の数値も各選手が伸ばしてきている」と韓トレーナー。「それこそ僕の仕事が少なくなってます」
との冗談も飛び出すほどの手応えを感じている様子だ。


「あとは各選手の氷上の動きを見てアジャストしたいと思っています。今季は例年より氷上での練習開始が遅く、開幕まで
より短い期間になりますが、選手にはどんどんチャレンジしていこう、と伝えています」(韓トレーナー)7月23日から
行われる新潟合宿での取り組みの成果が楽しみだ。


ところで今季から、ゴールクリーズの形が変更となる。昨季まではゴールライン中央から描かれた半径180cm(ラインの内
側まで)の半円形だったのが、今季からはNHL で採用されているような両サイドの部分がスパッとカットされた、かまぼこ
の断面のような形に。クリーズの面積が狭くなるぶんGK には不利? とも思われる変更だが……。


「(クリーズの)端の方でポジションを取った場合に、視界に青い色が入ってこないのでそのあたりの感覚がつかめるか。
氷上練習で取り組んでものにしたい」というのは小野航平選手。「正面からのスクリーンショットのときに、相手選手が
入り込んで来ることも想定しないといけない」とも。


いっぽう、「あの位置ではゴールポストに戻ってのプレーになるので、大きくは変わらないと思います。向こう(NHL やEC
HL)でずっとあの形でやってきていますし、問題なく対応できる」と即答してくれたのは福藤豊選手。彼の経験や知識が小野
選手や龍選手と共有されることで、バックスのGK 陣はまた一段とレベルを上げてくれそうだ。


「氷上練習はこれからの段階ですが、今年は陸上のトレーニングでも氷の上をイメージした良い練習ができています」(小野選手)
「すごく体調も良いですし、オフの早い段階から身体作りができ、新しい技術にトライしたり、取り組んで来たことが身になってい
る」(福藤選手)とGK 陣はコメントからも非常に順調に仕上がっていることが伝わってきた。ファンを驚かせ、感動させるスー
パーセーブの連発が今季も期待できそうだ。
 
 
関谷智紀
Sekiya Tomoki

Profile
1971年生まれ。埼玉県入間市出身。
スポーツ番組ディレクターを経てライターに転身。
スポーツのみならず経済、IT、フードなどのジャンルで雑誌を中心に記事を執筆。
アイスホッケー取材は2004年から続けている。