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H.C.栃木日光アイスバックスコラム【第34回】
 
2月14日から東北フリーブレイズをホーム霧降に迎えての3連戦は連日満員。

まだプレーオフ進出の望みがあるなかでサポーターの後押しを受けた選手たちが奮闘。ゴールラッシュでその期待に応え、見事に3連勝でシーズンを締めくくった。

 その3連戦でキレッキレのプレーを見せてくれたのは古橋真来選手。
直前に行われていた冬季北京オリンピック予選でも強豪国のDFを翻弄しまくる素晴らしい動きを見せていたが、その勢いをアジアリーグでも持続し、2月14日の試合では4得点。
翌日の試合もハットトリック。さらには最終戦で1点を挙げ3連戦で8ゴール!

 今シーズンの総ゴールを21(リーグ3位)まで伸ばした。
あと1点あればリーグ得点王に並ぶところまで肉薄し非常に惜しかったが、その分は来シーズンでおおいに暴れてもらいましょう!

 最終的には他チームも勝点を加えたため、逆転でのプレーオフ進出にはわずかに届かず6位でシーズンを終えたアイスバックスだが、最後の最後にホームでこれだけ中身のある試合をやってのけたことを来シーズンにぜひ繋げて欲しい。


 今シーズンも良いときとそうでないときの波が大きく、また海外遠征で勝点をなかなか積み上げられなかったことは反省材料だが、全日本選手権では優勝を勝ち取った実りあるシーズンでもあった。
若い選手が「勝ちきる経験」を積んだことが今後財産となって効いてくるはずだ。


 アジアリーグアイスホッケーはその後2月26日に、コロナウィルス感染拡大にともなう対応のため、プレーオフ決勝の中止を発表。
「サハリンとアニャンハルラの両者優勝」と言う形でシーズンが突然終了するという事態になった。
3月には感染拡大の余波を受け、霧降でのアイスバックスの練習も中止となってしまった。

 この記事を執筆している時点では、ヨーロッパ、北米での感染拡大が続いており予断を許さない状態だ。
4月27日からはポーランドで世界選手権Div-I が予定されており、アイスバックスからも選手が多く招集されるはず。
できるだけ早くウィルス禍が収束し、またアイスホッケーの試合をみなさんとともに楽しめる日が来ることを願うばかりだ。
 

関谷智紀Sekiya Tomoki
1971 年生まれ。埼玉県入間市出身。
スポーツ番組ディレクターを経てライターに転身。
スポーツのみならず経済・IT、フードなどのジャンルで雑誌を中心に記事を執筆。
アイスホッケー取材は2004 年から続けている。