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H.C.栃木日光アイスバックスコラム【第8回】 期待と希望ふくらむ2018年。 アジアリーグジャパンカップ “初代王者”の称号を奪え!
 
 
◎H.C.栃木日光アイスバックス  コラム

期待と希望ふくらむ2018年。
アジアリーグジャパンカップ
“初代王者”の称号を奪え!

Text/関谷智紀・/MASA、佐野忠司
 
地力、というものが付いてきたのかもしれない。昨年12月末に行われたアジアリーグのレギュラーシーズン最終節で、敵地でありながら王子イーグルスに2連勝した日光アイスバックス。この結果、バックスは王子を逆転してレギュラーシーズン8チーム中4位が確定。ファーストラウンド(3月3日〜)をホーム霧降で戦える権利を得た。

12月の全日本選手権直後は選手もサポーターからも落胆が伝わってきて、どうなることかと思われたが、年末に王子に連勝できたことは、今シーズンのターニングポイントとなったことは間違いない。
その勢いを駆って、年明けにはアジアリーグアイスホッケージャパンカップ2018の東北フリーブレイズ戦(1月6日・7日)も勝って4連勝。バックスは12月前半にあれだけ苦しんだのが嘘のような快進撃を見せている。

それにしても、負けられないプレッシャーにさらされた王子戦で、なぜバックスは悪い流れを断ち切ることができたのだろうか?「それまで勝てていない相手に対して、みんなで我慢ができた試合でした。やろうとしたホッケーを変えずに60分間集中し、リードされている状況でもゲームプラン通りに全員が最後まで規律を持ってやりきれたのが大きい」と齋藤哲也キャプテンは振り返る。

また、王子戦では初戦2得点の活躍でチームを牽引した齋藤毅選手の活躍も大きかった。毅選手は「ゴール前のスペースに入ると、弟(齋藤哲)や(寺尾)勇利や(ペッテリ)ヌメリンから良いパスが出てくるのでそれを正確にゴールに入れるように、ということだけ考えていた」という。

気負わず、目の前の試合に集中。普段通りにやるべきことを遂行するというベテランの姿勢は若手にも良い影響を与えたことは間違いない。佐藤大翔選手は「去年までのバックスなら初戦を勝ったところで満足してしまっていたかもしれない。でも、次も勝てば4位浮上ということで、みんなのモチベーションがガッと上がったのを感じました」と語ってくれた。

キャプテンは「今季はプレー精度の善し悪しが勝ち負けに直結していた」というが、規律を持って精度の高いプレーができた時には驚異的な強さになることを証明して見せたのが今季のバックスだ。
「まだ完全とは言えませんが、今まで培ってきた良さを活かしつつ、チームに新しい色が出てきていると思います。このチームの鍵は、若手がどれだけ勝ちたい気持ちを持って、パスレシーブの正確さ、対戦相手によって守り方を変える、といった細かい部分まで意識を浸透できるかどうか。それができるようになればこのチームはもっともっと成長できる」と語るのは齋藤毅選手だ。

2018年は、“どうやってその確率を上げ、安定したチーム力を発揮できるか”という次の成長ステージに突入するのかもしれない。それを裏付けるのが「全日本の時も結果が出なかっただけで決して内容は悪くなかった」という藤澤悌史アシスタントコーチの見立てだ。「パスの精度、動き出しのタイミング、1対1のプレッシャーのかけ方…。選手に求めているものは変わらない。アリペッカ・シッキネンHCの求めることは一貫しているし、その取り組んでいるホッケーが浸透してきている結果だと思います」(藤澤コーチ)。

1、2月のジャパンカップでは若手を多く起用したり、ラインを組み替えるなどして、戦術の引き出しを広げていきたいとコーチ陣は考えているようだ。
「ジャパンカップは、プレーオフに向けてチーム力をアップさせ、安定させるのに良いタイミングの大会。ぜひタイトルを獲ってファンのみなさんと一緒に喜びたいですね」と笑顔を見せるのは哲也キャプテン。
振り返ってみれば着実に進歩の階段を上ってきた感のある今季のアイスバックス。まずはジャパンカップで圧倒的な強さを見せて“初代王者”の称号を奪おう!今のチームには間違いなく、その力があるはずだ。
 
関谷智紀
Sekiya Tomoki

Profile
1971年生まれ。埼玉県入間市出身。
スポーツ番組ディレクターを経てライターに転身。
スポーツのみならず経済、IT、フードなどのジャンルで雑誌を中心に記事を執筆。
アイスホッケー取材は2004年から続けている。