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栃木SC コラム【第27回】
 
 J2リーグ第26節のツエーゲン金沢戦。

栃木は前半16分と早い時間帯に失点。だが、0-1のビハインドで迎えた後半24分、同点に追いつく。
中央にいた大黒将志選手に、右サイドの浜下瑛選手がクロスを供給、そのボールが左サイドへ流れる。金沢のセンターバック2選手が大黒選手に引き付けられたところで、左サイドにいたキムヒョン選手が走り込み左足を振り抜いた。

試合はこのまま1-1で終了。平日開催試合もあった3連戦の最終戦を引き分けで締めくくった。
 
 第26節終了時点で獲得した勝ち点は22、順位は21位で降格圏となっている。
22位のFC岐阜、20位の鹿児島ユナイテッドFCの勝ち点は、それぞれ20と23。僅差な上にこの2チームは、7月20日の試合が雷雨の為中止に。消化した試合は他チームより1試合少なく、そう状況も踏まえると栃木は厳しいと言わざるを得ない状態だ。
 
 もちろん下を向いている場合ではない。明るいニュースもある。
 
 まず、7月に韓国の済州ユナイテッドFCから加入し、金沢戦でゴールを決めたキムヒョン選手。ゴールはもちろん、190cmの長身を活かしたポストプレーは栃木の大きな力になっている。
 
 また、キム選手と同じ日、ドイツのフォルトゥナ・デュッセルドルフU23から加入した三宅海斗選手は、数人に囲まれてもボールを奪われることがなく、そのボールを広い視野で仲間に繋ぎチャンスを演出している。
さらにその後、横浜FCから乾大知選手とレノファ山口FCから瀬川和樹選手が加入。2人は加入発表から4日後の柏レイソル戦で早くもスタメン起用。そのレイソル戦を含め、3試合連続でスタメンで試合に出続けている。頼もしい選手が加わった。
 
 さらに、荒井秀賀選手。現在19歳とチーム最年少、昨年はブランデュー弘前FCに育成型期限付き移籍をしていて、今年栃木SCに復帰した。シーズン開幕当初はベンチ外が続いていたが、6月29日の愛媛FC戦でベンチ入り。7月3日の天皇杯2回戦では、モンテディオ山形戦でスタメン起用される。
試合開始早々の榊翔太選手の先制点をアシストし結果を残した。そこでチャンスを掴むと、リーグ戦でもベンチ入りの回数が増え、7月31日の東京ヴェルディ戦ではリーグ戦初スタメン、初出場を果たす。
相手のチャンスを摘み取る集中した守備や落ち着いたパス回し、セットプレーのキッカーも務めた。今後が楽しみになるプレーをみせてくれた。
 
 J2リーグは残り16試合。もちろん簡単な試合は一つもないだろう。だからこそ、前を向き戦い続ける選手のプレーを力強い声援で後押ししていこう!
 
 

平井久美子Hirai Kumiko
フリーアナウンサー。京都府出身。
栃木放送「ブリッツェンのイナズマRadio!!」パーソナリティ。
スポーツでは、栃木SC 応援番組、実況中継・ピッチサイドリポート、高校野球、マラソンリポートなどを担当。
サッカー4級審判員、防災士、アロマテラピー検定1級、テレビ検定3級、元東京ドーム売り子