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那須ブラーゼン コラム【第1回】 若杉厚仁社長コラム
 
那須ブラーゼン 若杉厚仁社長コラム

那須塩原クリテリウム&那須ロードレース、
初のホームレースを終えて。
 

初開催となったJ プロツアー「那須塩原クリテリウム・那須ロードレース」を終え、締め切りをゆうに過ぎた6月12日(月)にこの原稿を書き上げています。この2日間は夢の様な時間でした。もちろん、ただ楽しかったとか嬉しかったとか、そういった意味での形容ではなく、「本当にこの場所で遂に成し遂げた」という、 開催に向けて直面したあらゆるハードルや困難にたいして、すべてが完全な状態ではなかったにしても、「レースを開催している」という事実に面してそのよう に感じたのでした。

サイクルロードレースは通常、一般公道を走る種目であるため、普段は生活や経済を支える道の規制が必須となります。またそこに隣接する会場も然りで、そう いった意味では、その場所には完全な非日常が姿を表します。やはり、その非日常を実現するということは並大抵なことではなく、主催者である各メンバー達に は、実現の途上でその作業量と現実に押し潰されそうになった瞬間も数えられないほどありました。

しかし、那須ブラーゼンが誕生して5年目の今年、遂に、チームと地域が真に一体となった証である「レース」が実現したのでした。

そこにこのチームがあり、そこにこの地域があったからこそなし得たこと。もしかしたら一地域のお祭りとしてはあまり大きいとは言えないのかもしれません が、チームと業界の発展、この那須地域と自転車の組み合わせが持つ広がりにとっては、日本はおろか、世界をひっくり返せる可能性すらあると確信しています。

しばらくはその余韻に浸りつつ、お礼を尽くして回りたいと思っています。
 
Text/若杉厚仁・Photograph/©YUKIO MAEDA/M-WAVE