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那須ブラーゼン コラム【第11回】 若杉厚仁社長コラム
 

◎那須ブラーゼン 若杉厚仁社長コラム

Text/若杉厚仁
 
「第2回 ツール・ド・とちぎ」が閉幕しました。世界レベルの強さを見せつけたオーストラリアの若きホープ、マイケル・
ポッター選手(オーストラリアンサイクリングアカデミーライドサンシャインコースト)が第2 回大会の覇者となり、ブラー
ゼンとしては3日通じた個人総合順位の最上位が岸選手の23 位でした。


キーボードをたたいている今は閉幕から2週間もたっていないわけですが、遠い過去の夢のようにすら感じます。シーズン中は
多くのレースや情報が止めどなく過ぎ去っていくので、よくこの錯覚に陥るのですが、「ツール・ド・とちぎ」は多くのドラマが
凝縮されていて、より一層そのように感じさせてくれます。今回は那須ブラーゼンが戦い、散った(あえて表現しますが)姿について
フォーカスして綴りたいと思います。


絶対的なエースを擁さない「若きチャレンジャー」として臨んだ那須ブラーゼンは、国際レースとしてハイレベルに組上げられたレース
の中で、無我夢中の内に戦いを終えました。オフシーズンから、非常に良い気配で突入したシーズンですが、シーズン3戦目となる
「ツール・ド・とちぎ」は主力級の2名(下島将輝、西尾勇人選手)が故障に見舞われて迎えることとなり、いきなり厳しさにぶち
当たっていました。

それでも、要所での連携は良く噛み合っていて、意思疎通が良く取れたレースが出来ていたという印象と、すべきチャレンジはしっかりと
できていたという好感触を持つことが出来たのは、長いシーズンの内にあっというまに“大人びていく” 未来を想起させてくれました。


冒頭で多くのドラマと表現しましたが、それだけ多くの経験を選手達やチームが得ることのできる舞台をホームで走れる幸せを同時に
噛みしめることができていました。毎レースを無我夢中で走っている選手本人たちにとっては、その1レースごとの成長や感覚の変化に
は気付きづらいものですが、少しさがって目にしている私たち関係者にとっては目を見張るほどのものです。

今の那須ブラーゼンにとっては、シーズン初頭の荒波が、逆に尻上がりの好調をイメージさせてくれます。乞うご期待!
ということで、一番期待してしまっているのは私自身化もしれません(笑)
 
若杉厚仁
Wakasugi Atsuhito

Profile
1989年10月14日生まれ。千葉県出身。
宇都宮ブリッツェンでプロデビュー。
2013年に那須ブラーゼンに移籍、選手権取締役運営マネージャーに就任。
シーズン末に現役引退。
2016年より那須ブラーゼン運営会社「NASPO㈱」代表取締役社長を務める。