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那須ブラーゼン コラム【第7回】 若杉厚仁社長コラム
 

那須ブラーゼン 若杉厚仁社長コラム
2018シーズン体制発表

Text/若杉厚仁
 
2018シーズンは4名の若手有望選手が加わり、指揮体制も一新することとなりました。過去の5年間で積み重ねてきた歴史が確かな礎となり、有望な若手選手の登用と効果的なマネジメント体制を構築できることに大きな希望を抱いています。

活動6年目を迎える那須ブラーゼンにとって、先のさらに5年を見据えた運営とその準備が必要な期間に入っています。
その中で、那須ブラーゼンがプロサイクルロードレースチームとして、確かで新たな価値と魅力を備えた「チーム=組織」へと成長することが求められます。そのためには、選手一人ひとりとスタッフ一人ひとりに至るまで意思統一がなされた一対の組織を作ることが最も重要です。

新体制では、これらの要点をおさえたチーム運営ができることと確信しています。

多くのプロスポーツチームが抱える、最もポピュラーで深刻な問題として、フロントサイド(運営社員など)とプレイヤーサイド(選手など)との間に、スムーズな意思統一がなされないがために、プロスポーツチームとしてのパフォーマンスと共に、運営上求められる 様々な要素を効果的に出来ないといったことが起こりがちです。

これは、通常、選手達(コーチや監督も同様の場合が多い)は社員として雇用されるのではなく、運営法人と所属契約を締結することでチームに所属することとなり、一方それらのチームの運営に従事するフロントスタッフなどは運営法人の社員であるという関係性から、一つのチームに集結するもの同士でありながら、真の意味で一体と成り得ていないことによるものだと考えられます。

那須ブラーゼンも、例に漏れず上述した形態でチームを組織している訳ではありますが、プロスポーツチームとしての価値と魅力を高めるには、まずはフロントサイド、プライヤーサイドといった隔たりが存在しない一体の組織を作ることを求めています。

改革と唱えるほど新しい考え方ではない「原点」の様な考え方ですが、6年目を向ける那須ブラーゼンにとって、この時期にチーム文化を確かなものとしていきたいと考えています。この先の寄稿では具体的な施策などをお伝えしていきます。
 
Text/若杉厚仁
 
若杉厚仁
Wakasugi Atsuhito

Profile
1989年10月14日生まれ。千葉県出身。
宇都宮ブリッツェンでプロデビュー。
2013年に那須ブラーゼンに移籍、選手権取締役運営マネージャーに就任。
シーズン末に現役引退。
2016年より那須ブラーゼン運営会社「NASPO㈱」代表取締役社長を務める。