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 バスケットボールの「記録」には、1試合ごとの記録(いわゆるゲームシート)・シーズンを通してのチーム全体の記録・選手個人の記録などがあり、
これらは「 Stats(スタッツ)」と総称されます。

Bリーグのホームページでいつでも見ることができますが、膨大な項目に小数点まで入った数字があふれていて、
さて何が重要なのか、どのくらいの数字に達すれば「良い」と言えるのかがわからない、という方も多くいらっしゃると思います。

そこで試合中継でよく使う項目を解説したいと思います。なお数字は昨シーズン合計の値を使います。


【平均得点】
10.0…すごい 20.0…ものすごい(昨季7人)
 出場時間が長くなる外国籍ビッグマンほど数字が高くなる傾向が続いています。


【3p シュート成功率】
35%…すごい 40%…ものすごい(昨季5人)
 おととしタイトルを獲った喜多川修平選手は41.7%、昨季2位の遠藤祐亮選手は44.7% でした。
 今年はプレータイムが増えて好調な3p職人・松井啓十郎選手(京都ハンナリーズ)が楽しみです。


【2p シュート成功率】
50%…すごい(ビッグマン以外ならものすごい)
60%…ものすごい
 Bリーグホームページでは2Pと3Pを合わせた「フィールドゴール成功率」はありますが、2Pだけの成功率は載っていません。
 しかしこれも面白い数値ですので紹介します。

 ゴール下が主戦場のビッグマンほど数字が高くなります。
昨季のマイケル・パーカー選手(千葉ジェッツ)は73.5%、竹内公輔選手は61.1% という素晴らしい数値をたたき出しました。
セカンドチャンスにミドルショット、そして竹内選手はファストブレイクのフィニッシャーとして数字を上げました。
 特筆すべきはビッグマン以外で50% 以上をマークする選手。
比江島慎選手53.6% や、篠山竜青選手(川崎ブレイブサンダース)53.0% が好例で、1on1 のアタックやミドルショットが得意という特徴に加え、
最近習得する選手が増えたフローターショットも数字を上げる要因となります。


【フリースロー成功率】
80%…すごい 90%…ものすごい(昨季2人)
 金丸晃輔選手(シーホース三河)は昨季90.9%、そして今季は12月8日現在で29本全部成功。名人です。


【リバウンド】
10.0…すごい(昨季6人)


【アシスト】
4.0…すごい 5.0…ものすごい(昨季7人)
 アシストがつく項目が増えるルール改正前は3.0 で「すごい」でした。
攻撃を作るガードの選手が高い数字を出しますが、特筆すべきはアシストの多いビッグマン。
ライアン・ロシター、ジュリアン・マブンガ(京都)、桜木ジェイアール(三河)、ダバンテ・ガードナー(三河)などの選手がこれに当たります。
得点もできるし攻撃をクリエイトできるビッグマンは大黒柱として頼りがい十分の存在です。



 機会があったら「応用講座」をやりたいと思いますが、NBA のように選手がコートにいた時間中の得失点差(プラスマイナスと呼ばれる)が
Bリーグでも出るとより深くゲームやチーム状態を見ることができます。
 

篠田和之Shinoda Kazuyuki
フリーアナウンサー。宇都宮市出身。
とちぎテレビ「とちテレニュースLIFE」キャスター。
株式会社ラテールプロモーション代表取締役。
J リーグ・B リーグ・アイスホッケー・野球など多くのスポーツ実況を手がける。