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栃木ゴールデンブレーブス コラム【第11回】栃木ゴールデンブレーブス金本亨祐投手インタビュー
 
◎栃木ゴールデンブレーブス
 金本亨祐投手インタビュー
Text/高村麻代・Photograph/栃木ゴールデンブレーブス

選手たちが口を揃えて「日本中のどの野球チームよりも練習した」と言うオフを過ごし、迎えた群馬ダイヤモンドペガサスとの開幕2連戦(4月7、8日)。敵地で迎えた初戦は、序盤で4点差がついたものの徐々
に追い上げ、9回表に八木健史選手の3ランホームランで同点に追いついた。最終回は、クローザーとしてNPB も注目する橋詰循投手が0点に抑え、引き分けに持ち込んだ。昨季、同じ東地区で圧倒的な強さを見せつけた群馬を、後半猛追できたことにチームも手ごたえを感じていた。

翌日のホーム開幕戦は、元東京ヤクルトスワローズ飯原誉士選手、元読売ジャイアンツ村田修一選手の加入により注目度が増し、小山運動公園野球場の周辺は〝ブレーブス渋滞〟になるほど、球場には開幕戦リーグトップの4,162人が詰めかけた。しかし、試合は7対1で大敗。村田選手の「そう甘くはないですね」という言葉通り、勝利はお預けとなった。この試合で先発したのは、社会人チームから今季入団した金本亨祐投手。練習熱心で探求心が強く、ムードメーカーでもある彼だが、試合後は「勝てなくて悔しい。それだけ」と表情は硬かった。勝利は逃したものの、先発ローテーション入りが期待される金本投手に、開幕戦を振り返り、NPBへの挑戦などについて聞いた。

 
 
―ホーム開幕投手を知らされたのは?

1週間くらい前に監督から。自分の体の調子をあげることに集中して、(カラバイヨ)など強打者もいますが、自分の球を投げるための準備をしてきました。72試合ある中の1試合とはいえ、ビジターにしてもホームにしても開幕戦は特別なもの。そこで投げるからには信頼を崩さないようにしたいと、その分緊張していたと思います。

―初回の被本塁打について。

とにかく全力で投げることだけを考えていましたが、初回は大事に行き過ぎたと。カウント0-3(スリーボール)になってフォアボールでもいいと割り切っていたのに、高めに浮いてしまって、ちゃんと覚悟できていなかったと思います。BC リーグには一発がある打者が多いので、注意はしてました。(ブレーブスは)打線が点を取ってくれるからこそピッチャーが大事。チームが得点しても、それ以上に取られたら意味がないので。

―そのあとは調子もあがった?

点を取られても、一回一回気持ちを入れて粘ろうと思いました。キャッチャー(内山太嗣選手)とは、球自体は悪くないから、良いところは変えずに、他をしっかり修正しようと話していました。反省点ばかりですが、自分らしい球は投げられたかなと思います。

―持ち味は?

決め球はストレートとスライダー。スピードタイプではないので、コントロールと球のキレを重視して、あとはマウンドで冷静になれるかどうか。熱くなりすぎると、意地になって単調になってしまうので、自分の熱さは長所でもあり欠点にもなり得るので、いい方向にもっていけるように。キャッチャーとよく話すようにしています。

―初のBC リーグでのシーズンは?

社会人野球はトーナメント戦だったので1回戦敗退を経験し、後がない怖さを味わいました。プロになってシーズン通して戦うことになりますが、とにかく一戦一戦、次はないという気持ちで戦っていきたいですね。何より今は、一日中野球が出来る喜びを実感しています。一日一日、一戦一戦積み上げた先にNPB があると信じて、目の前のことにだけ集中して野球をしていこうと思います。

―ファンへ一言!

先のことは考えず一回ごとに全力を尽くすこと。これからも変わらず、マウンドに上がるからには気持ちを全面に出して勝つことだけを目指していきます。栃木はファンの方も熱くて、自分は特にその声援が力になるタイプなので、ぜひ球場で応援よろしくお願いします!
 
◎栃木ゴールデンブレーブス

金本享祐
Kanemoto Kyosuke
Profile
1993 年3 月12 日生まれ
兵庫県出身
175cm/70kg、右投/ 右打
育英高校 →中部学院大学 →深谷組
 
高村麻代
Takamura Mayo

Profile
NHK各局(津→長野→新潟→宇都宮)で、テレビを中心にキャスター・リポーターを勤める。 フリーアナウンサーとして、CRT栃木放送やFMくらら857でパーソナリティを務めるほか、 ブライダルやイベントのMC、ナレーション、地域誌のコラムなども担当。