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栃木ゴールデンブレーブス コラム【第23回】
 
前日に今季初戦を完封勝利で飾り、幸先良いスタートを切り地元に戻ってきたブレーブスが、ホーム初戦で迎えた相手は、昨季のリーグ優勝チーム・群馬ダイヤモンドペガサス。
ブレーブスもこれまで何度となく大敗を喫しているが、「今季こそ優勝」を掲げるチームにとって、シーズンを通して勝ち続けなければいけない相手だ。

その先発マウンドにあがったのは、元・中日ドラゴンズの若松駿太投手。
「まっすぐが全然だめで、立ち上がりが本当に不安定だった」と、2、3回にホームランを含む3失点。
初めて対戦するBCリーグの打者と初めての球場に少々投げづらさがあったことは「言い訳にしたくない」。
試合途中ベンチ裏で「このあとはきっちり上げていきますんで」の言葉通り、調子が悪かったストレートから変化球主体のピッチングに切り替え、4回以降は相手に点を許さず後続に繋いだ。
寺内崇幸監督は「序盤はちょっと苦しむ場面も見られたが、強力打線を相手に悪いながらも試合を作ったのはさすが。それで打者陣も良いリズムで行けた」と評した。

打っては、長短打に足を絡める理想の攻撃で、12得点。
中でも、元千葉ロッテマリーンズ、ミネソタ・ツインズ、阪神タイガースの西岡剛選手が2打席目に早くもBCリーグでの初ホームランを披露。
スタンドいっぱいのファンの期待に十二分に応えた。
「なんとかホームでファンのみなさんに西岡という名前をもう一度覚えてもらうためにも、結果がでたらいいなと思って臨みました」と、4打数3安打3打点、2試合連続の猛打賞だった。

チームは12-3と群馬に快勝。
西岡選手は試合後のヒーローインタビューに「ありがとうございま~す」と晴れやかに登場。
恒例となったお祝いの「水かけ」を狙った若手選手を返り討ちにしてファンの笑いを誘い、笑顔でベンチで引き揚げた。

開幕2連勝という、これまでにない最高の幕開けとなった2019シーズン。
監督ら首脳陣が目指す「チーム全体で動く(=走る)野球」と、西岡選手が示す「NPBを目指し成長するためにもチームが勝たないといけない」という信念が、ブレーブスを初のリーグ優勝に導いてくれるに違いない。