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栃木ゴールデンブレーブス 【第33回】
 
 
 2019 シーズンは「オール栃木」体制を掲げてリーグ優勝を果たした栃木ゴールデンブレーブス。今季は新たに、NPB の舞台で活躍した栃木県出身者が加わる。千葉ロッテマリーンズや東京ヤクルトスワローズなどでプレーした成瀬善久選手が投手兼ピッチングコーチとして入団した。


 小山市立桑中学校時代から全国トップレベルのピッチャーとして活躍し、名門横浜高校を経てNPB 入り。ハードなシーズンが終わると必ず帰ってきていた故郷・小山、ここで野球人生の第二章をスタートさせる成瀬投手に聞いた。



―まずは、おかえりなさい!
 やっと地元に帰ってきたという気持ちと、とにかく2020年は良いシーズンにしたいと思っています。栃木で野球をやるのは中学を卒業して以来、今年で35歳になるので19年ぶりですかね。小中学校時代の友達が、試合を観るのを楽しみにしているよと言ってくれますし、球場が近いので家族や親戚にも見てもらいやすいので、嬉しいです。


 自分自身も地元で野球をやれる幸せを感じています。子どもたちや地域の方々に試合を見にきてもらえるように地元でもアピールしていきたいですね。


―ブレーブスの印象は?
 昨年はチーム創設3年目にして優勝して、勢いがあると思います。寺内(崇幸)監督、飯原(誉士)ヘッドコーチ(兼選手)、岡田(幸文)コーチと、みんな栃木の仲間で野球を盛り上げようと頑張っているので、自分もその中に1つのピースとして収まって野球ができる機会をもらえてありがたいです。


 2018 年にヤクルトを戦力外になったときにも、飯原さんから「地元に恩返ししろよ」と言われて、栃木に戻って貢献するものだという気持ちになっていました。声をかけてもらって感謝しています。


 この先の自分の野球人生を考えたときに、自分が投げている姿を見た人が「あいつもまだ投げてるんだな」と頑張る気持ちにつながったり、少しでもチームを好きになってくれてくれたら嬉しいです。これまでとは違う形で野球に貢献できる機会を頂けて、今は使命感に燃えています。


―BC リーグについては?
 シーズンの流れなどは事前に聞きましたが、正直全くイメージはできていません。決して楽ではないとは思うけど、純粋に野球がやれるということだけでありがたいなと思います。練習に関しては、(BC リーグの)他の球団は練習場所の確保が難しいということを聞くので、その点は栃木は拠点になる場所(小山ベースボールビレッジ)があるのは幸せなことですね。


―オフはどう過ごしてきた?
 環境が変わるので色々と整理をしつつ、バリバリやれるかどうかは分かりませんが様子を見ながら徐々に上げていきます。若い子たちと同じペースでやるともたないので(笑)ただ若いチームメイトからは「見られている」という意識は持って、何か聞かれたときには自分が答えられることは伝えていきたいです。


―ご自身の課題は?
 スピードが出ないのは仕方がないと割り切っていますが、ケガはしっかりケアしていきたいです。最近のNPB はスピードがかなり上がってきていますが、それ以外の技術的な面は、ケガがなければ、まだまだ通用すると思っています。その気持ちがなければ、もう辞めたかもしれませんね。


 ブレーブスに声をかけてもらった時にも、コーチ(専任)というよりは「投げたほうがいい」と言ってもらったので、それは嬉しかったです。改めて、自分はただただ野球が好きなんだな、と思います。辞めるのは簡単。辞めるのはいつでもできるけど、やめた後に撤回はできないから、納得するまでとことんやりたい。綺麗な終わり方よりボロボロになるまでやるのもいいと今は思っているんです。


 一軍にいなくても家に帰ってもひたすら野球を見てる自分がいて、どこにいても野球をやれたら幸せなんです。選手としては年齢的に(引退を)考える部分はあるけれど、コーチ兼任として現場にいて学べることも多いと思います。


―2020シーズンへの抱負を。
 なんでも吸収していこうと思っています。試合だけじゃなくて、イベントなどもどんどん出て、地域のみなさんに野球の魅力を伝えていきたいです。


 ピッチャーとしてどこまで投げられるかは自分でもわかりませんが、ぜひ多くの方に球場に足を運んでいただいて、今できる自分のピッチングを見てもらいたいです。応援よろしくお願いします。


橋詰 循Hashizume Jun
1994 年7 月15 日生まれ、兵庫県出身、190cm/90kg、右投右打
五色中学校→津名高校→千葉経済大学→栃木ゴールデンブレーブス