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栃木ゴールデンブレーブス コラム【第5回】  江部達也社長インタビュー
 

栃木ゴールデンブレーブス

江部達也社長インタビュー

Text/高村麻代・Photograph/栃木ゴールデンブレーブス
 
 

初のシーズンを終え、いわゆるストーブリーグに入った栃木ゴールデンフブレーブス。来シーズンに向け、選手以上に忙しく動くのが運営側。
株式会社栃木県民球団代表取締役社長江部達也氏に聞いた。


―初のシーズンは19勝48敗4分、運営側はどう見ている?


BCリーグ参入の目的は地域貢献と子どもたちに夢を与えること、さらに初年度は栃木県民球団を知ってもらうという目標でスタートした。とはいえ、
ダントツの最下位と言えるこの結果について、個人の力をつけないと、勝利はもちろん、NPBに選手を輩出という道も続かないと考え、前期が終わった段階で、
バッティングマシーンを導入。

さらに小山市の旧梁小学校に室内練習場も確保して、練習量もぐっと増えた。10月に入ってすぐ、屋根付きのブルペンができ、トレーニングジムも完成予定。
他球団をリードする練習環境が整いつつあると思う。

―選手の獲得など、戦力の補強については?

このシーズンオフは現選手は自主トレになるが、新選手については、今後のトライアウト、ドラフトを経て、新チームの選手編成が見えてくると思う。

BCリーグの規定で選手の人数と給料の上限が決まっている。NPBは最低年収が決まっていて上限は無いが、BCリーグは逆に上限が決まっているので、
メジャーな選手を高い報酬で獲得することは、育成リーグの理念として出来ない仕組みになっている。その中で、
現場の首脳陣の声を聴きながら新戦力の獲得を目指して動いていく。

―県民球団としての役割は?

正直なところ、他のプロチームとは立ち位置が違う。サッカーならJ1入りを目指す、バスケならBリーグ優勝という一つの組織の中で上の目標があるが、
BCリーグの基本方針に、(別の組織である)NPBに選手を輩出するという目的があるので、

プロスポーツチームとはいえ役割が違ってくる。勝利だけではなく、地域密着、子どもに夢を与える、NPB選手の輩出という理念がぶれないように
球団運営をしていきたい。

―とはいえ、勝てないと地域貢献に繋がらないのでは? 

たしかに、勝負の世界。個人のレベルを上げることがチームの力になって勝利に繋がる構図だ思うので、ここをしっかり改善したい。

技術を重視することはもちろんだが、地元にゆかりのある選手を採用することが球団への愛着にもなると思うので、県内の高校出身の選手の
獲得などにも積極的に考えていきたい。

―来季への意気込みを。

今季ホーム戦は約3万人の来場者で、リーグ10チーム中2位という、ありがたい結果となった。さらに一人でも多くのファンに
来て頂くためにも色々な仕掛けをしていきたい。

今季は県北でのゲームを開催できなかったが、各自治体のご協力を頂き、それも来季は実現させたい。目標は手堅い数字で5万人。
野球ファンの多い栃木県に、末永く愛される球団を目指したい。