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日光アイスバックス コラム

アジアリーグのレギュラーシーズンがいよいよ佳境に突入。
栃木日光アイスバックスは10~11月にかけてチーム新記録の8連勝を記録したが、その後6連敗を喫するなど浮き沈みが激しい。
この窮地を打開するためには突破力と決定力を兼ね備えた“この男” の力が絶対に必要だ。
FWの古橋真来選手にラストスパートへの意気込みを聞いた。

 
―アジアリーグも残り8 試合、いよいよ正念場です。

そうですね。
今季は今まで以上に僕のプレー次第で勝敗が左右される、という責任感を強く感じるようになりました。
ここまで自分がポイントを挙げた試合は勝利していますし、厳しいマークも自分が強い選手に成長できるチャンスだ、と捉えて頑張っていきたいです。

―確かに相手からエースとしてマークされる存在になった。

韓国遠征では相手がバックスを相当に研究してきたと感じました。
システム的に対応されて、スペースもほとんど与えられず、自由にプレーさせてもらえなかった。

―それを打ち破るために考えていることは?

1、2年目はゴールにこだわっていましたが、今季はチームを勝たせるためのゲームメイクを意識しています。
2人3人で相手が僕をマークするなら、自分で突破するのでなく相手を引きつけてパスを出したり、他の選手を生かすプレーをした方がチームを助けることができる。
相手が中央を固めるならあえてそこに飛び込んで展開するなどプレーの幅を広げていきたい。
もっと周りを見るプレーができれば、と思って今は練習しています。

―今季ここまでを振り返っていかがですか?

開幕直後はゲーム感を取り戻せず苦しみましたが、徐々に自分らしさを出すことができたと思います。
簡単にパックを奪われることも無くなりましたし、決定機も例年以上に作り出すことができている。

8連勝できたというのはそれだけチーム力が付いた証拠。
あとはハルラのように簡単に連敗はしない、という部分を強く意識しながら、勝ち続けたときの雰囲気や準備の仕方を選手全員で忘れずに戦うことが重要だと思います。

―12月は2週間ほど試合のない期間がありました。

霧降でじっくり練習できてリフレッシュできていますし、動きも非常に良くなっています。
「残り8試合を1戦ごと大事に戦ってしっかり勝った先にプレーオフがある」という考え方に切り替えて戦っていきたいです。

―今年のアジアリーグは大混戦です。

8試合、プレーオフのつもりで1戦1戦身体を削って戦うのもアリじゃないかな、と。
そのくらいの強い気持ちを持って戦います。

今、バックスは6位(12月9日時点)ですが、選手の良さを生かした戦術を監督も授けてくれますし、首位に立つチャンスもまだまだあります。
残りの相手はフリーブレイズ、サハリン、クレインズ。
ここまで5割か負け越しているチームばかりなので、勝ち越せるように全力でぶつかります!
 

2019 年1月は全てホーム・霧降での試合が組まれている。
チームカラーのオレンジに染まったスタンドから背番号18に声援を送れば、古橋選手はその期待にきっと応えてくれるはず。
プレーオフ進出決定の喜びをぜひホームアリーナで分かち合いたいものだ。
 
Column
10月にオープンした古橋選手の実家のお店「古はし」が大人気だ。
昼はボリュームたっぷりな特製けんちん汁定食(税込1,080 円)、夜は地元の食材をふんだんに使用した郷土料理など多彩なメニューを提供。
その美味しさにリピーターになる人も続出している。

「日光では数少ない遅い時間(夜22時閉店)まで営業しているお店ですし、アットホームで居心地も良いです。ぜひ皆さん食べに来てください」と古橋選手。
「選手もよく来ますし、オフシーズンには時々お店を手伝ってます(笑)」とも。
日光の「新名所」としてぜひ。
 
 
11月24日・25日に行われた全日本女子アイスホッケー選手権大会(B)関東ブロック予選会。
日光アイスバックスレディースは1回戦で昭和大学ブルーウィンズに2-6で敗れたものの、全国大会切符の掛かった3位決定戦で埼玉氷闘ガールズを11-1で圧倒し、来年3月に札幌で行われる全日本選手権(B)の出場権を獲得した。

アイスバックスレディースは社会人1名、高校生3名、中学生8名と中学、高校生が主体の若いチーム。
男子のチームと同様にフィンランド式のパスで繋ぐ戦術を取り入れながら、女子のアイスホッケー向けにアレンジを加えた「全員で攻めて全員で守るホッケースタイル」が特徴だ。

キャプテンの小野愛奈選手(高2)は「無事に本戦の出場権が取れて嬉しいですし、安心もしました。元気があって走り負けないチームだと思うので、本戦でもその特徴を生かして良い戦いをしたい」と目標を語ってくれた。

ただ一人の社会人選手、副キャプテンのベーゼメル有里佳選手も「優勝を目標に1試合ずつを大切に戦っていきたい。
選手達のパワーもスピードも付いてきているので、システム、戦術の理解度を深めればもっともっと強くなれる」と自信を見せる。

濱田和光監督も「予選会で格上相手にも自分たちの目指すスタイルで戦うことができた。修正を加えればもっと良いチームになれる」と、練習を重ねるごとに選手の成長を感じているという。

そんな彼女たちをさらに成長させてくれそうな大会がこの12月にホームアイスの日光で開催される。
日光杯全日本中学・高校生女子アイスホッケー大会(12月22日~24日)ではアイスバックスレディースの中高生メンバーがそのまま栃木県選抜として出場。
全国の強豪と戦える貴重な機会だ。

「今年は中学生のメンバーも力をつけてチームワークも良くなってきたので、去年より良いプレーができると思います」と語ってくれたのは髙橋結衣子選手(高1)。

栃木県選抜は12月22日の11:00 に霧降アイスアリーナで兵庫県選抜と、同日14:40 から細尾ドームリンクで中四国・九州選抜と予選リーグで対戦。
1位で通過すれば、翌23日9:10 から細尾で決勝トーナメント1 回戦だ。

「高3で大会ラストイヤーとなる髙橋碧海先輩と、熱く応援してくれる地元ファンの皆さんのためにもどんどん勝ち進んで行きたい」と小野キャプテンも快進撃を約束してくれた。

日光杯は毎年、中高生の一生懸命なプレーがリンクに花開き、勝っても負けても涙、涙の感動的なシーンが数多く見られる大会だ。
地元の代表として頑張る栃木県選抜=アイスバックレディースの選手たちにぜひ暖かい声援を!