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H.C.栃木日光アイスバックスコラム【第2回】優勝に向け、新チーム始動!
 
H.C.栃木日光アイスバックス コラム

掲げるスローガンはWE DO IT.(やり切る!)

優勝に向け、新チーム始動!
Text/関谷智紀・Photograph/MASA
 

7月3日、アイスバックス今季初の氷上練習。選手たちの輪の中心には、
新ヘッドコーチ(HC)を務めるアリペッカ・シッキネン氏が、
来日直後にもかかわらず熱く檄を飛ばし、細かくプレーヤーの動きを確認する姿があった。


シッキネンHCは「優勝するために、選手には常に100%を出すよう求めていきたい。
長所の速いプレーを磨いて、得点を取るべきところで取り、守るべきところは守れる、そんなチームにしたい」と練習後、抱負を語ってくれた。

過去にさかのぼっても、日本のチームがフィンランドからHC を迎えたのはおそらく初めてのこと。
フィンランドは、トップからジュニア年代に至るまで一貫した指導方針を貫くことで数多くのタレントを輩出してきた。
チームスタッフの衣笠伸正氏は「育成と精神面の成長を重視してトップの国々に対抗していくフィンランドのやり方は結果が出ており、クラブとしても世界のスタンダードを学ぶために必要なこと。その点でもアイスバックスがいま求めている指導者に来てもらえた」とシッキネンHC を迎えた理由を語ってくれた。

「カナダやロシアなどホッケー強国と比べれば決して強くはないが、その分スピリット(精神力)とハードワークをもって全員で戦う、のがフィンランドのスタイル」と新HC が語った部分はアイスバックスが大切にしてきたものと重なっている。

継続的な強化のノウハウを熟知しているシッキネンHCのもとチームがどう変貌するか? とても楽しみだ。

今シーズンはレギュラーリーグが28試合という短期決戦になるだけに、スタートダッシュが例年にもまして重要。
「私にとっても新たな挑戦。コーチとしてより高みを目指していきたい」というシッキネンHCの手腕に期待したい。
 
関谷智紀
Sekiya Tomoki

Profile
1971年生まれ。埼玉県入間市出身。
スポーツ番組ディレクターを経てライターに転身。
スポーツのみならず経済、IT、フードなどのジャンルで雑誌を中心に記事を執筆。
アイスホッケー取材は2004年から続けている。