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H.C.栃木日光アイスバックスコラム【第4回】
 
H.C.栃木日光アイスバックスコラム
霧降劇場、 開幕。
ルーキーの活躍が目立った序盤戦。さあ霧降に戻って巻き返そう!
 
Text/関谷智紀・/MASA、佐野忠司
 


 日光での開幕シリーズ2連戦は王子相手に惜しくも連敗(うち GWS 負け 1 つ)したアイスバックスでしたが、3 戦目となる9月9日の日本製紙クレインズ戦で今季初勝利。斎藤毅、古橋真来のゴールで 2 対 2 とし、寺尾勇利のパワープレーゴールで第 3 ピリオドに 3 対 2 とリード。残り3分ほどで追いつかれ GWS にまでもつれた試合は GK 福藤の好セーブもあり、アウエー釧路の地で勝ち点 2 をもぎ取りました。

さらに翌日 10 日の試合は大型ルーキー・松井渉の先制ゴール、古橋の勝ち越しゴールで第ピリオド終盤まで2対1と1 点をリード。その後も猛攻を耐えに耐え抜いて初の 60 分勝ち濃厚でしたが、試合残り 40 秒を切ったところでクレインズの6人攻撃を防ぎ切ることができず、延長 GWS の末、勝ち点1にとどまりました。
開幕から 4 試合を終えて、1 勝 3 敗、勝ち点4の6位という成績は当初の目標通りとはいきませんでしたが、内容的には今後に期待を抱かせるものが多々あったので、決して下を向く必要はありません。開幕からルーキーたちが活躍していることと、守護神・福藤豊が安定した守りを見せていることはバックスにとって非常に明るい材料です。

 
 
 

バックス、初ゴールはルーキー
 
 今季バックスの初ゴールをマークしたのはルーキー DF の田中健太郎。対王子イーグルス2戦目の第1ピリオド でした。 「こぼれたリバウンドを押し込むだけでしたけれども、 DF も積極的に攻撃参加するという練習から取り組んでい た形通りに決めることができました」とプロ初ゴールを 振り返った田中選手。なにかを “持ってる” プレイヤー かもしれません。
さらに松井渉も、開幕4試合目という早い段階でプロ として初のゴールを決めました。釧路・武修館高出身の ルーキーは生まれ育った釧路で、中高時代から応援して くれている地元のファンにその勇姿を披露。今後もさら なる活躍を見せてくれるのは間違いないでしょう。
アリペッカ・シッキネンヘッドコーチは開幕連敗した 時も「 序盤は求めているプレーができていた。チャンス も多く作れていたし(GWS 負けの)勝ち点1を取れた ことを前向きに評価したい 」と手応えを語っていました。
実際、FWとDFが一体となって相手ゴール前に激しく 迫るプレーは数多く、あとはフィニッシュの時の細かい プレーがあと少し噛み合えば……、と期待を抱かせる内 容でした。
DFが攻撃参加して速く分厚い攻めを作り上げていこ うというシッキネンヘッドコーチのイメージが垣間見え、 今後選手同士のコンビネーションが熟成されれば上位進 出も充分可能と見ます。ホーム霧降に戻ってのサハリン 戦(9 月 21 日・22 日)での巻き返しを期待したいです。


 
 
 

最後にもうひとつ。ぜひぜひ生で見ていただきたいの が、ペッテリ・ヌメリンのパスプレー。「うわぉ、その狭 いトコロへ通すか~」と思わず声が出てしまうほどのキラーパスは素晴しく、まさに世界レベルを直輸入しまし たという感じ。もうあのパスを見るだけでご飯3杯はい けます。ぜひリンクでご賞味あれ。
 
関谷智紀
Sekiya Tomoki

Profile
1971年生まれ。埼玉県入間市出身。
スポーツ番組ディレクターを経てライターに転身。
スポーツのみならず経済、IT、フードなどのジャンルで雑誌を中心に記事を執筆。
アイスホッケー取材は2004年から続けている。