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栃木SC インタビュー【第19回】 ◎栃木SC コラム
 
 
開幕は栃木県グリーンスタジアムで行われた大分トリニータ戦。
大分といえば、2015年ともにJ3に降格。
翌年はJ3リーグで優勝争いをし大分が優勝、栃木より一足先にJ2復帰を決めた。
そんな過去もあり、この開幕戦を特別な思いで迎えたサポーターも多かっただろう。
だが、思うような結果は出なかった。

試合開始早々の4分と11分に失点。
さらに24分にもコーナーキックから失点を許してしまう。
3点ビハインドで迎えた後半、今シーズンから栃木に加入した大黒将志がバックヘッドの技ありゴールで1点を返すが、33分には再び失点。
試合終了間際のアディショナルタイム、西谷和希が得点を決めるものの結果は2-4。
ショッキングな試合となった。
その後のファジアーノ岡山戦、レノファ山口戦でも複数失点。
開幕3試合を終えて12失点と厳しい結果を突き付けられた。

だからこそ、第4節カマタマーレ讃岐戦であげたシーズン初白星は胸を打つものだった。
システムを4バックから3バックに変更、これが功を奏し見事1-0で勝利したのだ。
勢いにのった栃木は、昨年までJ1で戦っていた強豪アルビレックス新潟に2-1、京都サンガF.C.に3-1とそれぞれ複数得点で勝利。
明るい兆しが見えてきていた。

だが、その後も順風満帆というわけにはいかなかった。
5月27日に行われた第16節大宮アルディージャ戦から6月30日の第21節のジェフユナイテッド千葉戦まで6連敗。
中でも東京ヴェルディ戦は前半だけで3失点とショッキングな結果となった。

しかし、その苦しい状況で栃木は長いトンネルから抜け出す。
7月7日の第21節FC 町田ゼルビア戦を1-0で勝利すると、そこから9試合負けなしという記録を打ち立てたのだ。

それから、勝ち試合ばかりが続いたわけではない。
だが、栃木はハードワークとチームワークで戦い、残り4試合を残してJ2残留を確定させた。
苦しい時もあったこの1年。
だが、決してマイナスのことばかりではなかった。
前述のように開幕4試合目で3バックに変更、それが見事機能し堅い守備を取り戻した。
また、大卒ルーキーで加入した浜下瑛は連敗中の千葉戦、福岡将太は東京ヴェルディ戦でそれぞれスタメン起用。
そこでチャンス掴み、その後も多数の出場機会を獲得。
栃木のJ2残留に大きく貢献した。

栃木を3年間指揮した横山雄次監督は今シーズン限りで退任、栃木は新たな一歩を踏み出す。
クラブのフィロソフィー、前に進み続けるという意味が込められた「KEEP MOVINGFORWARD」。
そのフィロソフィーの元、栃木SCは来シーズンどんな戦いをみせてくれるのだろうか?
 
 
 
 
 
平井久美子
Hirai kumiko

Profile
フリーアナウンサー。京都府出身。
栃木放送「ブリッツェンのイナズマRadio!!」パーソナリティ。
スポーツでは、栃木SC応援番組、実況中継・ピッチサイドリポート、高校野球、マラソンリポートなどを担当。
サッカー4級審判員、防災士、アロマテラピー検定1級、テレビ検定3級、元東京ドーム売り子